試用販売2(手許区分法)
試用販売の仕訳時には対照勘定法と手元区分法が
使われます。今回は手元区分法を勉強していきます。
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lesson.09
★ 5分で完結!中学生でもわかる簿記入門 ★(読者2297人)
2005.08.10
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※ 図が見にくい方は、「等幅フォント」でご覧下さい。 _(・ω・)
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<仕訳29> 試用販売2(手許区分法) [★★]
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<仕訳28>では、試用販売の【対照勘定法】による、会計処理方法を学習
しました。
ここでは、もう一つの方法である【手元区分法(てもとくぶんほう)】を
学習します。
(本試験では、どちらが出てもおかしくないので、両方とも、しっかり学習
しておきましょう。)
【手元区分法】
●仕訳1 試用販売のため、顧客に、商品を‘発送’した時
1.(借)試 用 品 ×× (貸)仕 入 ××(原価)
・貸方に「仕入」勘定を記入して減額し、借方に「試用品」勘定(資産)を
増額記帳します。このとき、‘原価’で記帳します。
――
(lesson.08 の《委託販売》で学習した「積送品」と同じような
考え方です。)
●仕訳2 顧客から買取りの意思を受けた時[★★]
2.(借)売 掛 金 ×× (貸)試 用 品 売 上 ××(売価)
仕 入 ×× 試 用 品 ××(原価)
・顧客から買取りの意思を受けた時に、「試用品売上」として
売上計上します。このとき、売り上げた‘売価’で記帳します。
――
・買取り意思を受けただけで、代金未入金のため、借方は「売掛金」と
します。
・また、発送時の仕訳1の反対仕訳し、売上げた金額分の‘原価’を、
取り消します。 ――
●仕訳3 顧客から商品が返品された時
3.(借)仕 入 ×× (貸)試 用 品 ××(原価)
・‘発送時’の仕訳1を反対仕訳し、取り消します。
【練習】::::::::::::::::::::::::::::::
手元区分法で仕訳しなさい。なお、勘定科目は以下より選ぶこと。
[ 売掛金,仕入,試用品,試用品売上 ]
(1)原価120万円の商品を、試用販売のため発送した。
(2)後日、原価90万円分に付き、売価150万円で買取意思があった。
(3)(1)の商品のうち原価6万円分が返品され、戻ってきた。
::::::::::::::::::::::::::::::::::
【答え】単位:万円
(1)(借)試 用 品 120 (貸)仕 入 120
(2)(借)売 掛 金 150 (貸)試 用 品 売 上 150
仕 入 90 試 用 品 90
(3)(借)仕 入 6 (貸)試 用 品 6
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