売上債権(3級・2級 商業簿記)
売上債権
商売において重要な概念。特に現代のビジネスでは掛け取引(後払い取引)が多く利用されている。
商品やサービスを提供後、一定期間後に代金を請求する形で取引が行われる。(掛け取引)
掛け取引で発生する未回収の売上代金。広い概念で「売上債権」と呼ばれる。
分類
売上債権は「資産グループ」に分類される。
レベル
3級・2級で出題される重要な用語で、重要度は星2つ。
売上債権の定義
売上債権とは、売上代金の未回収分を総称した用語。
具体的には、「受取手形」や「売掛金」などが含まれる。
関連語句
金銭債権
売上債権は、より広い概念の「金銭債権」に含まれ、金銭債権には、貸付金や未収金も含まれる。
仕入債務
商品を仕入れた際の未払いの金額を指す。(買掛金)
買入債務
仕入債務の対義語
解説
「債権」という法律用語には、他人に対して何かを行わせる権利という意味がある。
簡単に言うと、債権は「人に対して責任を負わせる権利」のこと。
これとは別に「物権」という概念もあり、物権は物に対する支配権を意味し、債権とは異なる。
この2つの権利を理解しておくことが重要。
「金銭債権」は、金銭の受け取りを目的とした債権。
金銭債権には、他人に貸したお金による「貸付金債権」や、銀行に預けたお金による「預金債権」などがあるが、売上行為によって発生した金銭債権は「売上債権」と呼ばれる。
営業活動に基づいて発生した金銭債権を「営業債権」とも呼ぶ。
これらは、貸倒引当金の設定対象となることも覚えておきましょう。
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