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配賦基準(2級工業簿記)

配賦基準の定義

製造間接費や加工費を製品や部門に配分するための基準(「ものさし」)。
直接集計できない費用を分けるために使用。

関連する原価計算

製造間接費は「個別原価計算」で扱うことが多い。
加工費は「総合原価計算」で扱われることが多い。
加工費 = 直接労務費 + 直接経費 + 製造間接費(製造間接費の一部として理解)。

総合原価計算は個別原価計算よりも大雑把。
個別原価計算では製造間接費、直接労務費、直接経費が合算され、加工費グループになる。

配賦基準の目的

費用を便宜的に配分するための基準。

よく使われる配賦基準の例

直接作業時間
機械運転時間
直接労務費
生産量
※試験でよく出題される順番: 1. 直接作業時間、2. 機械運転時間、3. 生産量

具体:

例: 製造間接費120万円(個別原価計算)
製品No.10、No.20、No.30を生産
配賦基準として「直接作業時間」を使用:
No.10: 25時間
No.20: 20時間
No.30: 15時間
合計: 60時間
配賦率: 120万円 ÷ 60時間 = 2万円/時間

配分結果

No.10: 2万円 × 25時間 = 50万円
No.20: 2万円 × 20時間 = 40万円
No.30: 2万円 × 15時間 = 30万円



配賦基準は、製造間接費を製品に配分するための基準として重要な役割を果たします。

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