経営計画における商品別方針とは?
※こちらの動画でも解説しています。
今回は6つの経営方針のうち、2つ目の要素である「商品別方針」について解説します。
前回、1つ目の要素である「基本方針」について3つの要素を解説しました。
「基本方針」の3つの要素をおさらいすると、
1.事業の定義
2.顧客第一主義
3.重点主義
でした。
この3つは、社員にも徹底して教え込みます。
これが中小企業の生きる道です。
今回解説する「商品別方針」をはじめとする2つ目以降の個別の方針は、この基本方針を受けた具体的な方針となります。
さて「商品別方針」とは、簡単にいうとどの商品を最重点として経営資源を配分するかです。
基本方針における第3の要素「重点主義」を受けた考えになります。
まず商品を、最重点商品、重点商品、現状維持商品、淘汰商品というようにランク分けをします。
区分する種類は4つでも5つでも構いませんが、少なくとも最重点と重点商品はきちんと区分し、それ以外の商品は現状維持か撤退(淘汰)を検討します。
いわゆるスクラップアンドビルド方式の考え方です。
商品をランク分けした後は、最重点商品に対して徹底的にリソースをつぎ込みます。
それでは、商品を最重点商品か重点商品か判断するランク分けの基準とは一体何でしょうか。
その基準となるのが、基本方針の2番目である「顧客第一主義」です。
お客様から最も好まれている、最も要望が高い商品を最重点として、この2つに集中的にリソースを投入します。
ややもすると現状維持や撤退予定商品のほうにリソースを投入してしまいがちですが、それはよくありません。
将来性がある商品や現に売れている商品は、最重点商品とし、次に重点商品とします。
この2つをしっかり区別して、最重点商品に経営資源を優先的に投入することを考えるのが商品別方針のコンセプトです。
ぜひご参考になさってください。
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