トヨタが純利益2兆円へと予想を上方修正
11月5日に、トヨタが2015年3月期の第2四半期決算発表を行っています。
※関連サイト⇒ http://www.toyota.co.jp/jpn/investors/financial_results/
これによると、年度末の予想が、次のとおり3ヶ月前に比べて上方修正されました。
<2015年3月期の連結業績予想>
【2014年8月5日時点の予想】
売上高 25兆7000億円
営業利益 2兆3000億円
当期純利益 1兆7800億円
【2014年11月5日現在の予想】
売上高 26兆5000億円
営業利益 2兆5000億円
当期純利益 2兆0000億円
上方修正ですね。
上場企業で初めて2兆円到達だそうです。
売上2兆円でもすごいのに、税引後の利益が2兆円ですから、「どれだけ稼ぐんだよ、トヨタ!」って感じですねー。
3か月前は、1兆7800億円の予想利益だったのが、直近では2兆円へと、2200億円の上方修正です。
強気です!
ちなみに、トヨタの最近2か月における株価の推移と、ドル円の為替相場の推移を並べてみたら、面白いことがわかりました。
【トヨタ】
2014年11月04日 6,812
2014年10月27日 6,498
2014年10月20日 6,151
2014年10月14日 5,731 ←※直近の安値!
2014年10月06日 6,220
2014年09月29日 6,290
2014年09月22日 6,453
2014年09月16日 6,494
2014年09月08日 6,303
2014年09月01日 6,115
【ドル/円】
2014年11月03日 115.20
2014年10月27日 112.30
2014年10月20日 108.14
2014年10月13日 106.87 ←※直近の高値!
2014年10月06日 107.65
2014年09月29日 109.75
2014年09月22日 109.27
2014年09月15日 109.01
2014年09月08日 107.32
2014年09月01日 105.08
いかがですか?
ドル円が10月13日に106.87円と、ここ2か月では9月1日を除いてもっとも円が高くなっています。
その時期のトヨタの株価は、なんと5,731円!
もしもこの時にトヨタ株を買っていたら…
11月4日の6,812円との差は1,081円も!?
後付けの非常にうまい話ですが、約3週間で18.8%もの値上がりです。
また、円が週ごとに108円、112円、115円と、ぐんぐん安くなるにしたがってトヨタの株価も5,731円→6,151円→6,498円→6,812円と急に上がっています。
こうなると、海外売上に大きなウェイトがあるトヨタの株価や業績が、いかに為替相場とも関わりがあるか、ということが想像に難くないですね。
こういった流れなので、第2四半期の決算発表における円安トレンドを背景とした業績予測の上方修正も、なるほどうなずける話です。
海外への売上比率が大きい会社は、今回の例を見る限りにおいて、業績や株価の影響を受けやすいようですね。
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立替金(3級・2級商業簿記)
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手形貸付金 借用証書の代わりに約束手形を使って行われる貸付債権。 資産に分類される。 手形を使わない場合は、「貸付金」 手形借入金 借用証書の代わりに約束手形を使って行われる借入債務。 負債に分類される。 手形を使わない場合は、「借入金」 仕訳例 資金を貸し付ける場合:「手形貸付金」 資金を借り入れる場合:「手形借入金」 具体例 200万円を借り入れ、約束手形を発行し当座預金に入金された場合: 借方:当座預金 + 2,000,000円 貸方:手形借入金 + 2,000,000円 総勘定元帳への転記 資産:「当座預金 + 2,000,000円」 負債:「手形借入金 + 2,000,000円」仮払金(3級・2級商業簿記)
仮払金の重要性 実務および試験対策において重要な科目。 簿記3級以上で出題され、2級、1級、会計士、税理士の試験にも登場する。 仮払金の分類 資産勘定に分類される。 実際の支出金額や内容が未確定な場合に使用する。 仮払金の定義 支出金額や内容が確定していない場合に一時的に支払う際に使用する勘定科目。 支出内容が確定した時点で精算処理を行い、仮払金は解消される。 短期間で精算されることが前提。 関連する勘定科目 現金や仮受金(負債)などが関連する。 実務での使用例 例: 出張費が確定しない場合、社員に2,000円を仮払金として渡し、実際の費用が確定した後に精算する。 例: 交通費が1,700円だった場合、差額の300円を返金して仮払金を精算。