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三菱電機が棚卸資産回転率10.9と過去最高

三菱電機が2015年3月期に単独決算ベースで棚卸資産回転率を10.9回転にするとのことです。
9月9日の日経15面で報じられていました。
なお、2014年3月のROE(自己資本利益率)は10.9%と高い水準を記録しています。
今後も継続的に10%以上のROEを目指すと考えられています。
ROEはバランスシートの自己資本に対する利益の割合で、これが10%以上ということは、株主の投資家にとっては投資に対するリターン率が10%以上という解釈もできますから、非常に好調な財務状況と考えることができます。
ところで、今回テーマとしている棚卸資産回転率ですが、これは棚卸資産残高に対する売上高の比率を表します。
売上高÷棚卸資産残高=棚卸資産回転率
たとえば、棚卸資産の残高が月商(月あたり売上)と等しければ、年間の売上が12ヶ月分の売上になりますから、売上高÷棚卸資産残高=12(棚卸資産回転率)となります。
もしも棚卸資産の残高が月商の半分と少なければ、売上高÷棚卸資産残高=24(棚卸資産回転率)となり、より少ない棚卸資産で効率よく売上を上げていることがわかりますね。
つまり、棚卸資産回転率が高いほど、企業の業績は良くなっているはずです。
この点、三菱電機の棚卸資産回転率が10.9回転ということは、12ヵ月÷10.9=約1.1ヶ月分の棚卸資産残高にしたい、という意思の表れにつながりますね。
なお、ご参考までに2014年3月期の単独決算データに基づく棚卸資産回転率と連結ベースのROEを計算してみましょう。
<棚卸資産回転率>
売上高2,480,558÷(製品62,377+原材料32,033+仕掛品137,015)
=2,480,558÷231,425=約10.72
<ROE>
連結当期純利益153,473÷平均自己資本※1,412,196=約10.86%
※平均自己資本…(期首株主資本+期末株主資本)÷2
ROEじたいは、日本企業の平均からすると非常に高い数字です。
今後も、この高い数字を維持できるかどうか、注目していきたいところですね。

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