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AOKIホールディングス、自社株売出で最大110億円の調達

17日に、AOKIホールディングスは自己株式の処分・売り出しで最大115億円の資金調達を行うと発表しました。
AOKIのIR情報→ http://ir.aoki-hd.co.jp/ja/Top.html
紳士服、カラオケ、結婚式場などの各事業で積極的な店舗展開を行っています。
今回の自己株式の処分等で調達する資金は、グループの設備投資に使う予定だそうです。
やり方としては、一般公募で自己株式700万株の引受人を募集します。
引き受け価格の決定方法は、次の通りとなります。
「日本証券業協会の定める有価証券の引受け等に関する規則第 25 条に規定される方式により、平成 26 年2月 25 日(火)から平成 26 年2月 28 日(金)までの間のいずれかの日(以下「処分価格等決定日」という。)に決定する。 」
この点、2月18日のAOKIホールディングスの株価を見てみると、取引値がちょうど1500円となっています。
1500円×700万株だと、だいたい105億円程度の調達になりますね。
これに対し、もともとの自己株式の原価を調べてみると、2013年12月末時点は8,114,728株でバランスシート上の金額が53億85百万円です。
1株当たりの自己株式の取得原価を推定すると、53億85百万円÷8,114,728株≒663.6円です。
もしも自己株式を1株当たり1,500円で売却できたとするならば、1株当たり1,500?663.6=836.4円もの処分益がでますね。
これは、最近の株価好調ぶりがうかがえます。
このように、自己株式の処分で資金調達効果が高まるのは、株価が好調なケースで顕著になります。
ちなみに、AOKIホールディングスの株価を2年前と比較してみると…
2014年2月 1,578円
2013年2月 1,098円
2012年2月  659円
じつは、ここ2年で2倍以上に株価が上昇していたことがわかります。
ご参考までに、自己株式を処分した時の差額(今回は、株式市場の価格差から推定すると1株当たり836円くらい出そうな感じですが)は、損益計算書の収益とはならず、純資産の部に直接計上されます。
表示科目名は「その他資本剰余金」です。
損益計算上の業績には反映されませんが、配当の財源にはなります。
ちょっと不思議な扱いですが、業績をあらわす利益以外にも配当の財源が存在するという点では、これは現在の会計制度のひとつの特徴といえます。
話は変わりますが、株価が好調な時に自己株式を取得すると、現在の株主にとっては、高い値段で株式を買い取ってもらえるので、利益還元にもなりますし、自己株式を増やすことで市場で流通する株式数が減るため、需給関係上、株価が上がる要因ともなります。
今回のAOKIホールディングスの自己株式処分では、反対に自己株を放出することから市場での流通数が増えるため、株価が下がる要因になりやすいでしょう。
実際、今朝のこのニュースを受けてかどうかはわかりませんが、今日の株式市場において、AOKIホールディングスの株価は、前日の1,578円から1,500円へと78円(4.94%)の下落という動きを示しました。
自社株放出のニュースに対する市場の反応と見ることもできそうですね。
以上、AOKIホールディングスの自己株式の処分と株価の動きに関するお話でした。

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