商船三井、子会社株式売却益210億円(14*
商船三井は、1月16日に、カナダの投資ファンドと業務提携し、連結決算上の子会社株式売却益210億円を計上すると発表しました。
→ http://www.mol.co.jp/ir-j/data_j/pdf/news20140116.pdf
Brookfield 社との戦略的提携は当社のコンテナターミナル事業の将来の成長基盤を強固とするものであり、これまで高品質なサービスを提供してきた TraPac 社のターミナル運営における経験と、北米、南米、豪州、欧州で多くのインフラ事業を展開している Brookfield社の知見を有機的に結び付け最大限に活用いたします。
この戦略的提携のもと、世界各地の重要港にも事業範囲を拡大していきます。
コンテナターミナル事業の拡大は、当社のコンテナ船サービスにとっても、より安定した優れたサービスを提供することに大きく貢献します。
(1月16日の商船三井IR情報、発表記事より引用)
子会社株式は、連結グループ運営上は長期的に所有して、その子会社を親会社の意思決定のもとに支配することを目的として存在します。
したがって、短期的に売買することは通常想定されておらず、それが売却されるのはある種の特別な事情があると考えられます。
したがって、いわゆる「売買目的有価証券」と言われるトレーディング目的の株式の売却損益(営業外損益)と違って、子会社の売却損益は特別損益の区分、つまり経常利益の下のところに表示されるのです。
※損益計算書の表示例
1. 売上高
2. 売上原価
売上総利益 ←いわゆる「粗利」
3. 販売費及び一般管理費
営業利益 ←企業の「本業における稼ぎ力」を判断する!
4. 営業外収益
5. 営業外費用
経常利益 ←企業の総合力を判断する業績利益
6. 特別利益
7. 特別損失
8. 法人税等
当期純利益 ←配当の財源、株価の指標となる最終損益
今回の商船三井の子会社株式売却益210億円は、上記の6.「特別利益」の区分に表示されます。
したがって、企業の総合力を判断する経常利益には、この210億円は影響しないのですね。
しかし、その下の最終損益には増加の影響をもたらします。
このように、利益の性質を段階的に理解すると、どこの区分に各種の収益または費用が表示されるかによって、さまざまな利益にもたらす影響のパターンを考えることができ、財務分析の幅が広がっていきますよ!
無料メール講座
法人税申告書作成の実務
社長BOKIゲーム企業研修
無料メールマガジン
プロフィール
著書一覧
新着記事
経営支援対策講座(全3回)一般財団法人会計教育研修機構様の実務研修にて講演
一般財団法人会計教育研修機構様の実務研修にて、経営支援対策講座(全3回)を講演いたします。 3月9日(木)第1回「経営参謀の条件」 3月16日(木)第2回「士業・FPコンサルとして差別化する必須知識」 3月24日(金)第3回「コンサル効果を倍増させるコミュニケーション術」2022年11月の簿記検定対策無料セミナーのご案内
公認会計士・税理士の柴山政行です。 簿記検定対策2022年11月の無料セミナーの日程が決まりましたので、ご案内いたします。 日程 セミナー内容 11/12(土) 15:00-16:30 11/23(水) 14:00-15:30 初心者から2級・3級までの簿記学習法 11/17(木) 19:00-20:30 日商簿記1級合格者のメンタル確立法 11/26(土) 14:00-15:30 2023年6月/11月の1級合格プラン 日程 11/12(土) 15:00-16:30 初心者から2級・3級までの簿記学習法 日程 11/17(木) 19:00-20:30 日商簿記1級合格者のメンタル確立法 日程 11/23(水) 14:00-15:30 初心者から2級・3級までの簿記学習法2020年12月の簿記検定対策・ウェブZoom無料セミナーのご案内
「簿記1級合格!年末年始の上手な過ごし方と学習計画」 「156回を踏まえた簿記2級の効率合格ポイント」 去る11月15日に、第156回日商簿記検定が約9カ月ぶりに実施されました。 6月の第155回が中止になったため、ひさびさの本試験でした。 振り返ると、第156回は日商簿記2級の出題内容に対して、いろいろと物議を醸しだした面があり、2級の受験生にとっては厳しい回になった、といえそうです。 そんななか、簿記学習者のみなさんにとってお役に立てる情報の提供をいたしたいと思い、2020年12月の無料セミナーを次の通り企画いたしました。 日程 セミナー内容 12/16(水) 19:00-20:00 12/19(土) 15:30-16:302020年11月の簿記検定対策・ウェブZoom無料セミナーのご案内
「コロナ時代の1級合格の重要性と効率学習法」 「今こそ簿記2級を取ろう!2級の可能性と短期合格法」 みなさん、こんにちは!公認会計士・税理士の柴山政行です。 去る10月1日に、日本商工会議所より第157回(2021/2/28)にて1級を実施すると発表されました。 これは1級受験生にとってはチャンスが増えるため朗報となります。 いっぽう、2020年の新型コロナが日本経済に与える影響は甚大となっているため、 これまで以上に日商簿記検定1級・2級の価値が高まっています。 そんななか、簿記学習者のみなさんにとってお役に立てる情報の提供をいたしたいと思い、 2020年11月の無料セミナーを次の通り企画いたしました。 日程2020年10月の簿記検定対策・ウェブZoom無料セミナーのご案内
みなさん、こんにちは!公認会計士・税理士の柴山政行です。 去る10月1日に、日本商工会議所より第157回(2021/2/28)にて1級を実施すると発表されました。 これは1級受験生にとってはチャンスが増えるため朗報となります。 そこで、今から4ヶ月半~5ヶ月の短期間で1級にチャレンジするための方法を伝授致します。 日程 セミナー内容 10/11(日)【募集終了】 15:00-16:00 第157回に4.5ヶ月で1級合格するための必勝学習法 第158回(2021/6)1級の合格プランと学習の心得 10/11(日)【募集終了】 13:00-14:00 第156回(2020/11)2級3級・短期合格の学習法 第157回(2021/2)2級3級じっくり合格プラン