NISA口座予約が200万を超過、300万以上が現実味
2014年1月からはじまる小額投資の非課税優遇制度(NISA)の口座開設予約が200万件を超えたそうです。
アベノミクスと呼ばれる経済効果の一環として、株価が上昇基調にあることも追い風になっていますね。
10月1日から申し込みがはじまりますが、それに先行する予約が、すでに目標とされている300万口座の3分の2を突破した、ということですから、これは市場における期待感の高さが半端ないです。
【基礎知識】NISAとは
少額の投資に対して非課税枠を設定する証券税制の愛称。
本制度の見本が英国のISAであるため、その頭に日本の頭文字の「N」をくっつけた形で、「ニーサ」と読む。
ちなみに、ISAはIndiidual Saving Accountの略である。
NISA口座を開設すると、2014年から毎年100万円までの株式・投資信託の投資額について、それにともなう譲渡益や配当に対して、税金がゼロになる。非課税期間は5年で、最大500万円の投資まで非課税。
現状の確認をいたしますと、上場株式や株式投資信託などの配当金と売買益などにかかる10%の軽減税率が2013年末で廃止され、特定・一般口座において2014年からは20%になります。
「ええ?マジ?株式投資の税金が重くなるじゃん…」
そんな声にこたえる形になるのがNISAともいえます。
利用できる人は日本国内に住んでいる20歳以上で、一人一口座限定で開設できます。
毎年100万円ずつの投資が非課税対象となり、5年で最大500万円まで非課税になる計算ですね。
これらが意味することは何か、を一緒に考えてみましょう。
まず第一に、「大口の投資に対する売却益・配当には税金をたくさんかけますよ」ということ、そのいっぽうで、「個人で預金を持っている方、もっと投資に目を向けてね」というメッセージも込められています。
日本には元本保証の預金にたくさんのお金が預けられているいっぽうで、なかなかそれらのお金が使われずに世の中に十分まわっていない、という見方もあるわけですね。
また、現在の財政赤字や将来の年金・社会保障への不安も手伝って、ややもすると世間では手堅い安全資産での運用(預金など)にいきがちです。
そういった背景もあって、巷の預金やタンス預金として眠っている資金を投資に向けてもらうことで、資金の循環を活性化しようという狙いがあると考えられます。
あとひとつは、意外に見過ごされていますが新規の口座登録者データです。
商売のキモは一にも二にも「顧客名簿」です。
今回、目標とされている300万口座の開設目標突破はほぼ確実と思われますが、それによって、従来は証券会社の顧客名簿にはあらわれてこなかった新規の顧客リストが何万という単位であらたにくわわります。
しかも、これまで投資をあまりやってこなかったフレッシュな名簿もかなり増えるはずです。
ここに、将来的なビジネスチャンスの広がりを見るのは、私だけでしょうか。
少なくとも証券投資しようとする人は、数十万円から数百万円の余裕資金を抱えているのが一般的です。
使う金がある人たちのリスト、と言ったら別のイメージがわきますでしょうか。
たとえば、旅行会社をグループに持っている某証券会社などならば、旅行パックとのタイアップでなんらかのイベントやキャンペーンをバーンと、はじめることで、すぐに億円単位の売り上げにつながるとみています。
今日、明日の生活費を本気で心配している人は、ふつう、証券投資をしようとしないでしょう。
だから、「一定の支出余力のある顧客リスト」の宝庫となりえるのです。
嫌な話かもしれませんが、商売人としての一側面を持つ柴山は、300万もの個人データが手に入るんだなあ、この業界には、という意味で、別な側面からの興味も覚えてしまいます。
しかも、メルアドだけでなく、おそらくは住所・氏名・年齢・職業・その他その人の嗜好を特定できるような基本属性データはほぼ手に入ります。
違った見方をすると、リスト取りにはもってこいのイベントですね、NISAって。
低成長時代の今の世の中、商売人にとって一番価値があるのは「見込み客の個人情報」です。
投資をしたからと言って、儲かる保証はないですから、時流に惑わされないようにね。
ちなみに、現時点では、わたしはNISAを使わない予定です。
株式投資より本業や自分に投資した方が、今のところリターンが大きいと思っています。
株式投資に本気で興味がある方は、NISAを手始めに始めるのは悪くないと思いますよ。
でも、低成長時代にあって、株式投資はゼロサムゲームです。
みんながもうかるわけではない、(逆に、みんなが漠然と「自分は儲かるだろう」と夢を追いながらやっている)ということを理解したうえで、自己責任で株式投資をする分にはOKですよ?。
NISAに登録したけど買った株は下がってしまって、結局個人情報を教えただけに終わった…なんてことのないよう、投資は計画的にね。
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立替金(3級・2級商業簿記)
立替金の定義 立替金とは、誰かのために一時的に支払った代金で、後日精算されるもの。 よく関連語句として「給料」がセットで出てくる。 立替金の概念 例:従業員の個人的な支出や取引先の負担すべき広告費などを、一時的に立て替えて支払う。 支払った金額は「将来返してもらう予定のお金」として資産に計上される。 立替金は「立替金の請求権」として扱われ、資産勘定に計上。 簿記の問題での立替金 給与支給時に従業員に対する立替金を相殺する処理が出題されることがある。 立替金の処理について理解しておくことが重要。 具体的な取引例 例:従業員の頼みで、個人的な支出65,000円を立て替え、現金で支払う。 仕訳: 借方:立替金 65,000円 貸方:現金前払金(3級・2級商業簿記)
「前払金」の定義 商品などを注文した際に、品物を受け取る前に支払った手付金や内金のこと。 支払いに関連する勘定科目として「前払金」が使用される。 関連する用語:商品の仕入れなど。 「前払金」の概念 契約や注文が成立した際、手付金を支払うことが一般的。 支払った時点では品物の受け取りが確定していないため、「一時的に相手に預けているお金」として扱う。 支払った金額は資産勘定に計上され、将来的に商品を受け取る権利を持つと考えられる。 「前払金」の特性 仕入れや費用として確定しているわけではない。 目的の品物が手に入らなければ、支払った金額を返金してもらうこともある。 「前渡金」という用語も同義で使用されることがある。 取引例配賦差異(2級工業簿記)
配賦差異の重要性 2級工業簿記で非常に重要な概念。 製造間接費を予定配賦や標準原価計算で計算する際に生じる差異。 試験対策として配賦差異の理解は必須。 配賦差異の定義 配賦差異は、製造間接費の予定配賦額(正常配賦額)と実際発生額との差額。 この差異の把握は、原価管理やコスト管理において重要。 関連用語 「実際配賦」、「予定配賦率」、「製造間接費」、「部門費」など。 配賦差異には「予算差異」と「操業度差異」の2種類がある。 配賦差異の計算方法 予定(正常)配賦額 = 予定(正常)配賦率 × 実際操業度。 実際発生額との差額が配賦差異。 差異の処理方法 実際発生額が予定額を上回る場合、追加コストとして借方差異(不利差異)。 実際発生額が予定額を下回る場合、コスト節約として貸方差異(有利差異)。手形貸付金・借入金(3級・2級商業簿記)
手形貸付金 借用証書の代わりに約束手形を使って行われる貸付債権。 資産に分類される。 手形を使わない場合は、「貸付金」 手形借入金 借用証書の代わりに約束手形を使って行われる借入債務。 負債に分類される。 手形を使わない場合は、「借入金」 仕訳例 資金を貸し付ける場合:「手形貸付金」 資金を借り入れる場合:「手形借入金」 具体例 200万円を借り入れ、約束手形を発行し当座預金に入金された場合: 借方:当座預金 + 2,000,000円 貸方:手形借入金 + 2,000,000円 総勘定元帳への転記 資産:「当座預金 + 2,000,000円」 負債:「手形借入金 + 2,000,000円」仮払金(3級・2級商業簿記)
仮払金の重要性 実務および試験対策において重要な科目。 簿記3級以上で出題され、2級、1級、会計士、税理士の試験にも登場する。 仮払金の分類 資産勘定に分類される。 実際の支出金額や内容が未確定な場合に使用する。 仮払金の定義 支出金額や内容が確定していない場合に一時的に支払う際に使用する勘定科目。 支出内容が確定した時点で精算処理を行い、仮払金は解消される。 短期間で精算されることが前提。 関連する勘定科目 現金や仮受金(負債)などが関連する。 実務での使用例 例: 出張費が確定しない場合、社員に2,000円を仮払金として渡し、実際の費用が確定した後に精算する。 例: 交通費が1,700円だった場合、差額の300円を返金して仮払金を精算。