フジテレビ、ライブドア株含み損300億円(2006.2.
2月10日の日経記事を見ますと、17面で民放キー局5社のうち
3社が、第3四半期で増益を記録した、と報じられています。
経常利益(本業の儲け+金融収支など)が、フジテレビで前年同期比
7%増、テレビ朝日が前年同期比31%増、テレビ東京が前年同期比
6%増となっています。
純利益は、日テレを除く4社(フジ、TBS、朝日、東京)が
増益です。
2006年3月期の業績見込みも、フジ、朝日、東京の3社が
現状では増益予測をしています。
ただし、昨年5月にM&Aがらみでライブドア株を12.74%も
取得したフジテレビは、1株あたり329円、総額440億円の原価
に対し、13日で1株あたり61円となってしまったため、
この時点で約358億円の含み損という爆弾を抱えることになって
しまいました。
これは著しい下落ですから、この調子で3月まで行けば、
ほぼ間違いなく特別損失処理(減損処理といいます)の対象に
なるのではないでしょうか。
つまり、フジテレビの当期純利益に、マイナス300億円以上の
影響を与える可能性を秘めていると言うわけです。
ちなみに、第3四半期の業績概況では、2006年3月期の
連結経常利益予想が495億円ですから、せっかく稼いだ利益
の6割以上がライブドア株関連の損失処理で吹き飛ぶ危険性も
あるのですから、投資先の企業の財政状態悪化は、恐ろしいです。
本業以外の要因で業績の足を引っ張られると言うのは、
つらいところですよね。
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立替金の定義 立替金とは、誰かのために一時的に支払った代金で、後日精算されるもの。 よく関連語句として「給料」がセットで出てくる。 立替金の概念 例:従業員の個人的な支出や取引先の負担すべき広告費などを、一時的に立て替えて支払う。 支払った金額は「将来返してもらう予定のお金」として資産に計上される。 立替金は「立替金の請求権」として扱われ、資産勘定に計上。 簿記の問題での立替金 給与支給時に従業員に対する立替金を相殺する処理が出題されることがある。 立替金の処理について理解しておくことが重要。 具体的な取引例 例:従業員の頼みで、個人的な支出65,000円を立て替え、現金で支払う。 仕訳: 借方:立替金 65,000円 貸方:現金 - 前払金(3級・2級商業簿記)
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仮払金の重要性 実務および試験対策において重要な科目。 簿記3級以上で出題され、2級、1級、会計士、税理士の試験にも登場する。 仮払金の分類 資産勘定に分類される。 実際の支出金額や内容が未確定な場合に使用する。 仮払金の定義 支出金額や内容が確定していない場合に一時的に支払う際に使用する勘定科目。 支出内容が確定した時点で精算処理を行い、仮払金は解消される。 短期間で精算されることが前提。 関連する勘定科目 現金や仮受金(負債)などが関連する。 実務での使用例 例: 出張費が確定しない場合、社員に2,000円を仮払金として渡し、実際の費用が確定した後に精算する。 例: 交通費が1,700円だった場合、差額の300円を返金して仮払金を精算。