固定資産の売却(減価償却累計額がある場合)
固定資産の売却があったときは、入金額の大小によって、
固定資産売却益が発生したり、固定資産売却損が発生したりします。
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lesson.064
★ 5分で完結!小学生でもわかる簿記入門 ★
(読者数3712人) 2004.10.20
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【CONTENTS】
○ 固定資産の売却(減価償却累計額がある場合)
(※図が見にくい方は、等幅フォントまたはMSゴシックでご覧下さい)
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○ 固定資産の売却(減価償却累計額がある場合)
間接法の減価償却の仕訳は、次のとおりです。
(例)間接法
===============================
(借)減 価 償 却 費 ××× (貸)減価償却累計額 ×××
===============================
この結果、資産勘定の関係で残る残高は、総勘定元帳で表せば、
つぎのようなかんじなりますね!(備品のケース)
/
| + 備 品 |
| ――――――――――― |2
| A円| |つ
| | |の
| |勘
| |定
| + 減価償却累計額 |科
| ――――――――――― |目
| | a円 |で
| | |一
/ 体
ここで、上記の備品A円を売却することになったとします。
そこで、上記の勘定科目の残高をすべて0円にして、帳簿上も
「なにもなくなった」ことを、表現します。
つまり、備品勘定A円を貸方に書くと同時に、関連する減価償却累計額
勘定(貸方残高)も0円にするために、借方にa円を書くのですね。
ステップ1
=================================
・―――――――――――・ ・―――――――――――・
(借)|減価償却累計額 a円|(貸)|備 品 A円|
| | | |
| | | |
・―――――――――――・ | |
: | |
| |
| |
・―――――――――――・
=================================
もちろん、上記の仕訳は、まだ途中ですね。
借方のa円と貸方のA円では、貸方の方が、当然、金額が多いです。
つまり、この状態の仕訳は、まだ作り掛けで、貸借(左右)の金額は
アンバランスです♪
つぎに、備品の売却代金を、C円とし、現金で受け取ったとしましょう。
現金の増加なので、上記の仕訳の借方に、現金C円を当てはめます。
ステップ2(ケース1)
=================================
・―――――――――――・ ・―――――――――――・
(借)|減価償却累計額 a円|(貸)|備 品 A円|
| | | |
| | | |
・―――――――――――・ | |
|現 金 C円| | |
| | | |
| | | |
・―――――――――――・ ・―――――――――――・
=================================
上記のように、受け取った現金のC円が、
引き渡した備品の帳簿価額(A a)円と、たまたま同じ額ならば、
この売却取引よって、損も益もでません。(ケース1)
でも、受け取った現金C円が、(A a)円よりも少なければ、
固定資産売却損になります。(ケース2)
ステップ2(ケース2)
=================================
・―――――――――――・ ・―――――――――――・
(借)|減価償却累計額 a円|(貸)|備 品 A円|
| | | |
| | | |
・―――――――――――・ | |
|現 金 C円| | |
・―――――――――――・ | |
固定資産売却損 X円 | |
・―――――――――――・
=================================
逆に、受け取った現金C円が、(A a)円よりも多ければ、
固定資産売却益になります。(ケース3)
ステップ2(ケース3)
=================================
・―――――――――――・ ・―――――――――――・
(借)|減価償却累計額 a円|(貸)|備 品 A円|
| | | |
| | | |
・―――――――――――・ | |
|現 金 C円| | |
| | | |
| | | |
| | ・―――――――――――・
| | 固定資産売却益 ×円
・―――――――――――・
=================================
このように、固定資産の売却があったときは、入金額の大小によって、
固定資産売却益が発生したり、固定資産売却損が発生したりするので、
しっかりと覚えておきましょう
◆ 練習問題
次の取引を、仕訳・転記しましょう。
C社の、前期末(3/31)の備品勘定残高は、6000万円である。
また、減価償却累計額勘定の残高は、3600万円である。
この備品を、当期首(4/1)に、2700万円で売却し、当座預金に
入金した。
【解答用紙】単位:万円
<仕訳帳>
――――――――――――――――――――――――――――――
(借) (貸)
――――――――――――――――――――――――――――――
<総勘定元帳の一部>
――――――――――――――――――――――――――――――――
+ 当座預金
―――――――――――――――
4/1 |
|
+ 備 品
―――――――――――――――
・前提 6000|4/1
・ |
・・・・・・・・・
+ 減価償却累計額 固定資産売却益 +
――――――――――――――― ―――――――――――――――
4/1 | 3600・ |4/1
| ・ |
・・・・・・・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――――
【模範解答】単位:万円
<仕訳帳>
――――――――――――――――――――――――――――――
(借)当 座 預 金 2700(貸)備 品 6000
減価償却累計額 3600 固定資産売却益 300
――――――――――――――――――――――――――――――
<総勘定元帳の一部>
――――――――――――――――――――――――――――――――
+ 当座預金
―――――――――――――――
4/1 2700|
|
+ 備 品
―――――――――――――――
・前提 6000|4/1 6000
・ |
・・・・・・・・・
+ 減価償却累計額 固定資産売却益 +
――――――――――――――― ―――――――――――――――
4/1 3600| 3600・ |4/1 300
| ・ |
・・・・・・・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――――
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