減価償却の考え方
減価償却費とは、有形固定資産の使用や時の経過による、価値の目減り額
のことです。
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lesson.061
★ 5分で完結!小学生でもわかる簿記入門 ★
(読者数3691人) 2004.10.13
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【CONTENTS】
○ 減価償却の考え方
(※図が見にくい方は、等幅フォントまたはMSゴシックでご覧下さい)
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○ 減価償却の考え方
たとえば、平成16年4月1日に、パソコン(備品)を、現金30万円で購入
したとしましょう。
パソコンって、1年を超える長期間、利用できますよね。
このように、長期間利用できる資産のことを、固定資産というのでした。
また、建物、車両運搬具、備品などの形のある固定資産を、有形固定資産と
いいます。
ここでは、有形固定資産を買った後の話を、学習します。
まず、4月1日に買ったパソコンを、仕訳してみましょう。
==============================
(借)備 品 300,000(貸)現 金 300,000
==============================
このように、備品という資産(財産)が、新品の価格で、300,000円ふえます。
つぎに、この備品の寿命が、5年と見積もられたとしましょう。
固定資産の寿命のことを、「耐用年数」といいます。
さらに、5年後、寿命が来た時に処分できる売却価値を、1O%の30,000円
と仮定します。(300,000円×10%=30,000円)
寿命が来た時の見積もり処分価値を、「残存価額」といいます。
この、耐用年数と、残存価額は、簿記の試験問題では、問題文として
あたえられますので、心配は要りません。
実務上も、どの資産が何年とか、残存価額は一律10%とか、税法で
明確に規定されています。
では、上記の300,000万円の備品を1年間使用したら、一年後の処分価値は、
いくらで見積もれば良いでしょうか?
耐用年数が来た時には、10%の30,000円で処分できると予想している訳
ですから、5年かけて、(300,000円 30,000円=)270,000円の価値が、少し
ずつ減少していくと、考えられます。
毎期の価値減少額(見込み)
⇒ (300,000 30,000)÷5年=54,000円…毎期の価値減少額
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※毎期、一定額ずつ価値が減ると仮定して計算する方法を、「定額法」と
いいます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
つまり、平成16年4月1日現在の備品が、新品で300,000円の価値があったと
しても、一年後の平成17年3月31日には、54,000円ほど価値を切り捨てて、
300,000円 54,000円=246,000円を、一年間使用後の見積もり中古価値として
考える訳ですね!
このときの仕訳は、とりあえず、「備品」勘定を直接減らす方法で覚えておく
と、簡単です。
===============================
(借)減 価 償 却 費 54,000 (貸)備 品 54,000
===============================
減価償却費とは、有形固定資産の使用や時の経過による、価値の目減り額
のことです。
この結果、4月1日の「借方 備品300,000円」から、翌3月31日の
「貸方 54,000円」を差し引いて、帳簿上も、246,000円という、購入一年後の
見込み価値を表現できることになります。
このように、一年間の価値目減り分を、直接固定資産勘定(ここでは備品)
から減らす処理方法を、「直接法」といいます。
◆ 練習問題
次の取引を、仕訳・転記しましょう。
A社が一年前に購入していた車両運搬具500,000円につき、決算で、
一年間の使用に伴う減価償却費を計算し、記帳する。
耐用年数は6年、残存価額は取得価額の10%である。
計算は定額法、記帳は直接法により、処理すること。
【解答用紙】単位:円
<仕訳帳>
――――――――――――――――――――――――――――――
(借) (貸)
――――――――――――――――――――――――――――――
<総勘定元帳の一部>
――――――――――――――――――――――――――――――――
+ 車両運搬具
―――――――――――――――
・前提 500,000|
・ |
・・・・・・・・・
+ 減価償却費
―――――――――――――――
|
|
―――――――――――――――――――――――――――――――――
【模範解答】単位:円
<仕訳帳>
――――――――――――――――――――――――――――――
(借)減 価 償 却 費 75,000(貸)備 品 75,000
――――――――――――――――――――――――――――――
※75,000円=(500,000 50,000)÷6年
<総勘定元帳の一部>
――――――――――――――――――――――――――――――――
+ 車両運搬具
―――――――――――――――
・前提 500,000|決算 75,000
・ |
・・・・・・・・・
+ 減価償却費
―――――――――――――――
決算 75,000|
|
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