簿記の原理を知って、反復練習!● 単式簿記と複式簿記
簿記の原理を知って、反復練習!
簿記とは、
「企業活動」を、
「帳簿」に効率よく記入し、
「決算書」にまとめるための、
「一連の手続・ルール」のことです。
簿記というのは、ある意味、「技能」ですから、一定のパターンと原理を
理解したら、その知識を定着させるための練習問題を何度も反復して、体で
覚えるのが、もっとも確実なマスター法です。
なお、簿記の手続には、「帳簿に書く技術」と、「決算書に集計・表示
する技術」の2段階があります。
まずは、帳簿に書く技術を、少しずつ見ていきましょう。
● 単式簿記と複式簿記
簿記には、2つの種類があります。
1 特定の財産や取引の増加・減少を備忘的に記録する方法 ……単式簿記
2 すべての財産や取引の増加・減少を体系的に記録する方法……複式簿記
(※備忘的:「わからなくならないように、参考として…」の意味です。)
単式簿記については、本予告編と、次回のレッスン1で勉強します。
そして、レッスン2以降では、本格的に、複式簿記の学習をしていきます。
☆単式簿記の例☆
1 現金出納帳(現金の受払帳)
2 預金出納帳(預金の受払帳)
3 商品有高帳(商品の倉庫での受払帳)
4 売掛金元帳(相手先別の、未回収売上代金の受払帳)
☆現金出納帳の記載例☆(単位:円)
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現 金 出 納 帳
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日 付 摘 要 入 金 出 金 残 高
――― ――――― ―――― ―――― ――――
6/ 1 前月繰越 20,000 20,000
〃 交 通 費 1,000 19,000
〃 切 手 代 4,000 15,000
〃 文房具代 7,000 8,000
〃 預金引出 30,000 38,000
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※摘要欄:取引の要点を書き示す欄
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★ 練習問題
1 A商店の5月31日からの繰越現金残高は、100,000円であった。
2 6月1日の取引
広告費として、40,000円を支払った。
交通費として、1,200円を支払った。
新聞図書費として、13,500円を支払った。
預金から、60,000円を引き出した。
(解答用紙)
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<A商店>
現 金 出 納 帳
―――――――――
日 付 摘 要 入 金 出 金 残 高
――― ――――― ―――― ―――― ――――
6/ 1
〃
〃
〃
〃
: : : :
: : : :
(模範解答)
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<A商店>
現 金 出 納 帳
―――――――――
日 付 摘 要 入 金 出 金 残 高
――― ――――― ―――― ―――― ――――
6/ 1 前月繰越 100,000 100,000
〃 広告費 40,000 60,000
〃 交通費 1,200 58,800
〃 新聞図書費 13,500 45,300
〃 預金引出 60,000 105,300
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