掛け売上と売掛金の回収
ふつう卸売業など大量に商品を扱う場合、たとえば日々の売上は納品書という伝票に記録しておき、1ヶ月たった時にまとめて集計し、翌月の15日に先月分の売上代金を回収する、という
ような「つけ」による売上が行われます。
このような販売形態を、「掛け売り上げ」などといいます。
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lesson.013
★ 5分でわかる!使える!!簿記入門 ★
2004.06.21
(月・水・金の午前中配信)
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【CONTENTS】
○ 掛け売上と売掛金の回収
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みなさんこんにちは! しばやまです。
最近は、取引も、だんだんと実践的になってきましたね。
でも、遊び心をわすれずに、がんばっていきましょう!
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○ 掛け売上と売掛金の回収
飲食店などでは、商品を売り上げたら、帰りにレジでお金をもらえますよね。
こういうのを「日銭商売」といって、現金の増加と売上が同時に立ちます。
しかし、卸売業などでは、毎日、同じ小売店に大量の商品を売り上げます。
そこで、商品を渡すたびに、毎日、何十万円・何百万円もの現金をその場で
もらう、というのは、ちょっと現実的ではありません。
ふつうは、たとえば日々の売上は納品書という伝票に記録しておき、1ヶ月た
った時にまとめて集計し、翌月の15日に先月分の売上代金を回収する、という
ような「つけ」による売上が行われます。
このような販売形態を、「掛け売り上げ」などといいます。
つまり、日々の売上代金は、1ヶ月くらい未回収の状態でおいておき、翌月に
まとめて入金する、という取引パターンです。
ここで、売上代金のつけ(未回収分)を、「売掛金」といいます。
売掛金は、お金をもらう権利であり、現金や備品などと同じ資産に分類され
ます。
大事な言葉なので、しっかりと覚えましょう。
<取引例>
6/25 200,000円を売り上げて、代金は翌月の10日とした。
7/10 売掛金200,000円を、現金で回収した。
<仕訳帳>
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6/25 (借)売 掛 金 200,000(貸)売 上 200,000
――――――――――――――――――――――――――――
7/10 (借)現 金 200,000(貸)売 掛 金 200,000
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<総勘定元帳>
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(+) 現 金 ↑
7/10 200,000| 財
|
(+) 売 掛 金 (-) 産
6/25 200,000|7/10 200,000
| ↓
売 上 (+) ↑
儲
|6/25 200,000
| け
↓
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◆ 練習問題
次の取引を、仕訳・転記しましょう。
1)商品40,000円を売り上げ、代金は月末とした。
2)60,000円を掛けで売り上げ、代金は月末入金とした。
3)上記の売掛金は、すべて普通預金に振り込まれた。
【解答用紙】
<仕訳帳>
―――――――――――――――――――――――――――――
1)(借) (貸)
2)(借) (貸)
3)(借) (貸)
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<総勘定元帳>
―――――――――――――――――――――――――――――
(+) 普 通 預 金 借 入 金 ↑
| |
| |
財
(+) 売 掛 金 (-) 資 本 金
| |
| |
(+) 備 品 産
|
| ↓
○ ○ 費 売 上 (+) ↑
儲
| |
| | け
↓
―――――――――――――――――――――――――――――
【模範解答】
<仕訳帳>
―――――――――――――――――――――――――――――
1)(借)売 掛 金 40,000(貸)売 上 40,000
2)(借)売 掛 金 60,000(貸)売 上 60,000
3)(借)普 通 預 金 100,000(貸)売 掛 金 100,000
―――――――――――――――――――――――――――――
<総勘定元帳>
―――――――――――――――――――――――――――――
(+) 普 通 預 金 借 入 金 ↑
100,000| |
| |
財
(+) 売 掛 金 (-) 資 本 金
40,000| 100,000 |
60,000| |
(+) 備 品 産
|
| ↓
○ ○ 費 売 上 (+) ↑
儲
| | 40,000
| | 60,000 け
↓
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