NHK総合 仕事ハッケン伝
今朝、Yahooのテレビ番組の情報を見ていたら、
「NHK総合1・東京
仕事ハッケン伝 5月12日(木)20時00分?20時43分」
というふうに、番組紹介がなされていました。
※こちらのサイトです。
→ http://tv.yahoo.co.jp/program/41300439/
出演者のところに、自分の名前があったので、「ああ、やっぱり
出るんだなあ」と、少し実感がわいてきました。
もう、収録は2ヵ月も前のことになるので、
3月のころの緊迫感はなく、少し肩の力が抜けた感じです。
この日、撮影前に王将フードサービス社長の大東隆行さんと
名刺交換した際、
「本を読ませていただきました。」
と言っていただき、大変恐縮したのを覚えています。
本を出すというのは、自分の知らないところでの影響が
大きいものなのですね。
さて、この番組では有名タレントが1週間ほど、
旬の会社の現場で普通に働きます。
そこでの奮闘記を一緒に見て楽しむ、というのもあり
なのですが、まさにガチンコ勝負で真剣に仕事をするもの
ですから、一緒にいる社員の方たちのホンネのようなものが
時々垣間見えたりして、成功企業のエッセンスを学ぶことも
できます。
王将フードサービスが、表では見せない企業文化のような
ものも実にリアルに実感できます。
で、内容をあまり詳しく語ることはできませんが、
私がこの番組を通じて感じた王将フードサービスの成功
要因を二つほど、上げてみたいと思います。
(1)本気で顧客の立場から商品・サービスを考えている
「大衆向け」の飲食サービス店は、かつての吉野家
がCMでかかげて有名になったせりふ
「速い」
「安い」
「旨い」
この3セットにどれだけこだわるかが繁盛のカギの一つと
なります。
ドラッカーは、企業が自らの目的と使命に取り組むうえで
最も大事な問が「顧客にとっての価値とは何か」だといいます。
ここで、よく誤解されるのが、
「顧客にとっての価値=製品の品質」とやってしまうことです。
なぜなら、顧客は「製品」を買っているのではなく、
「欲求の充足」買っているからですね。
そしてさまざまなお客様が持つ欲求のというのは、
一律ではないです。必ずしも製品の品質だけが唯一の欲求の
充足ポイントとは限りません。だから…
「あ?、とても良い製品を買ったね。たとえ自分の望む結果が得られ
なくても、大満足さ!!!」
などという人は、あなたの周りのどこを見渡しても、いません
よね、おそらく。
突然ですが、ここでひとつ、靴という製品を考えてみましょう。
たとえば靴を買う時の価値観として、次の4つがあるとします。
(1)価格
(2)耐久性
(3)機能性(疲れない。軽い。など…)
(4)ファッション性(流行。見た目。斬新さ…)
以上のうち、顧客が誰かによって、価値の焦点は変わります。
たとえば…
A.十代後半の少女A子さんの場合
「わたしぃ?。靴はおしゃれで、今流行っているものでないと、
嫌なんだよね?(笑)。ちょっとくらい高くっても、うちの
パパは私に甘いから、おねだりすれば買ってくれるし(*^^)v」
B.A子さんが25歳になり、外回りの営業職についた場合
「一日に何軒も得意先を訪問しなければならないから、
靴はいくら歩いてもかんたんに壊れない頑丈なものがいいわ。
それに、できれば足が疲れないよう、軽くてぴったり
フィットしたものだと最高ね」
C.A子さんがめでたく結婚退職し、一児をもうけた場合
「子供ができて、旦那の稼ぎだけで生活するのはちょっと
大変になってきたの。少し落ち着いたら私もパートに
行かなくっちゃ…。あ、そうそう。もう昔みたいに
カワイイとか流行しているとかの理由で高いものを
買ってられる余裕もないし、毎日の安売り情報チェックは
かかせないわ!
…そういえば、今度の土日、運動靴が半額セールだから、
開店と同時に店内へダッシュよ!!!!!!」
…とこのように、同じ女性(A子さんの場合)であっても、
年齢、おかれた立場によって、同じ「靴」という製品ひとつ
をとってみても、製品に求める価値「顧客価値」は、
これほど劇的に変わる可能性を秘めているわけですね?。
これはもちろん、どの業界にも当てはまるわけで、
だから「自社はどの市場で勝負するか」といった
事業(市場)の定義は第一に必要となるんです。
さて、王将フードサービスはこの点、
「大衆向けの中華料理、しかもギョーザ中心」と
市場を定義しました。
これが大当たりとなったわけですが…。
事業領域の定義が利益に結び付くには、次に
それを実現するスタッフが質・量ともにある程度
必要となります。
特に、社長と現場の社員をつなぐ「人体で言う関節」
の役割を担う管理職の人材力が決定的なポイントとなります。
いくら脳みそ(経営者)が優秀でも、
体力がそれにともなわなければ、体が動かず、
満足な仕事ができません。運動系はすべてアウトソース
しなければならなくなります(座っているだけ…?)。
また、脳みそが優秀で、筋肉がさらに発達しているからと
いって、やはり満足に体を動かすには、関節が円滑に
動かなければならないわけです。
ほら、よくあるでしょ、一流のプロ野球選手や相撲取りなど
のアスリートが、「関節を痛めた」とか、「じん帯を断裂」
とか、「リウマチ」みたいに、筋肉と骨をつなぐ連結系の
損傷や疾病で満足な成績を上げられなくなることが…。
企業の管理職は、いわば「企業の関節・脊髄・じん帯」の
役割を果たしているわけです。
ここがしっかりと決まっていて、常にスムーズに動いて
いるからこそ、頭脳の判断力や筋肉・骨の直接作用が
何倍にも効果的に力を発揮するのです。
「企業は人なり」をもっとつきつめると、
「企業は管理職なり」と言っても過言ではないです。
管理職は、過去に現場の担当者であったわけですし、
もっというなら将来の幹部候補でもあるわけです。
(過去)現場担当者→(現在)管理者→(将来)経営者
このようにみると、管理者のレベルがその組織の縮図
である、ということがよくわかりますね。
王将フードサービスの店長さん、マネージャーさんたちを
見ていて思ったのは、良い意味で「熱いな?」ということです。
ワッキーさんが最初に現場に出た時、かなりいろいろと
厳しく指導されるのですが、その時の一言一言が、
「う?む!」とうならされます。
自信と経験と真剣さの裏付けがあって、堂々と指導して
いらっしゃる。
ぜひ、番組内で、そのような王将フードサービスの
中間管理職の強さを見ていただけると、おそらく
かなりご自身の職場でも参考になると思いますよ。
あ、家庭円満の秘訣も、「家族内の関節」の役割を
奥さんがしっかりとできているところは、Very Good
なのではないでしょうか(*^_^*)
無料メール講座
法人税申告書作成の実務
社長BOKIゲーム企業研修
無料メールマガジン
プロフィール
著書一覧
新着記事
- 予算差異(2級工業簿記)
予算差異 予算差異は「配賦差異」の一部で、予定配賦額や正常配賦額と実際配賦額の差額を指す。 配賦差異には「予算差異」と「創業差異」の2種類がある。 予算差異は2級試験で重要な費用に関するテーマ。 予算差異の定義 予算差異とは、製造間接費の予算許容額と実際発生した額との差異。 言い換えれば、予算をオーバーした部分が予算差異にあたる。 関連用語 「実際配賦」「予定配賦率」「製造間接費」「操業度差異」「部門費」など。 予算差異の計算方法 変動予算の場合:予算許容額は「予定変動費率×実際操業度+予定固定費」で計算。 固定予算の場合:予算額は操業度に関わらず一定。 予算差異の計算例 実際操業度450時間、実際製造間接費945,000円、予定変動費率700円、基準操業度500時間、固定予算600,000円の場合。 - 貸付金・借入金(3級・2級商業簿記)
貸付金と借入金 ビジネスシーンや会計試験でよく登場する重要な概念。 特に、簿記3級以上の試験では重要度が高く、しっかり理解しておくべき。 貸付金と借入金の定義 貸付金:金銭を他者に貸し付けることで発生する。会計上は資産(I資産)に分類。 借入金:金銭を借り入れることで発生。将来の支払義務が生じ、会計上は負債(Ⅱ負債)に分類。 手形を伴う場合、手形貸付金や手形借入金という言葉が使われる。 関連語句 支払利息(借入金)、受取利息(貸付金)、手形貸付金、手形借入金など。 貸付金と借入金の利息処理 貸付金:金銭を貸し付けることで、利息を受け取り受取利息として会計処理。 借入金:金銭を借り入れた場合、利息を支払い支払利息として処理。 - 未収収益(3級・2級商業簿記)
未収収益は経過勘定に分類される項目の一つ。 経過勘定には他に「前払費用」「未払費用」「前受収益」がある。 簿記3級以上の試験で頻出の重要項目で、試験の重要度は★3つ。 未収収益の定義 継続的に役務の提供を行っている場合に、決算時点でまだ入金されていないが、役務の提供は完了している収益を計上する経過勘定。 提供された役務が当期に属する収益で、支払いはまだ行われていない状況。 関連語句 未収利息(預金や貸付金の未収利息) 受取利息 未収の受取手数料 役務がまだ提供されていない場合は「前受収益」として計上。 未収収益の例 受取家賃や受取利息など、時間契約に基づく収益。 決算日までに役務が提供済みだが、支払期日がまだ来ていないため、未収収益として計上。 - サービス、商業簿記
「サービス」について 経済用語では、サービスとは、売買において相手に効用や満足を提供する形のない財。 法律用語では、サービスは「役務」と呼ばれる。 サービス提供による収益は「売上」ではなく、「役務収益」として区別される。 会計上の重要点 サービスがどの事業年度に提供されたかを判断することが重要。 例:映画の前売り券販売。 映画を観せるサービスが翌月(4月)に提供される場合、その収益は来年度の役務収益として計上され、3月決算時には売上として計上できない。 決算日をまたぐ取引では、サービス提供のタイミングを正確に把握する必要がある。 「商業簿記」について 商業簿記は、完成した商品を購入して販売する企業の取引を管理する簿記。 - 手形、精算表、倒産
手形 約束手形:受取人または指図人に対して、一定期日までに一定額を支払うことを約束する手形。 為替手形:手形の振出人が第3者(支払人)に対して支払いを委託する手形。 商取引で支払いの手段として使用される。 例:2ヶ月後に100万円を支払うために約束手形を発行。 精算表 試算表から損益計算書や貸借対照表を作成するための計算表。 6桁精算表:試算表、損益計算書、貸借対照表の借方・貸方の6つの欄があり、視覚的に分かりやすく、チェックしやすい。 8桁精算表:6桁精算表に修正記入欄が追加されたもの。 10桁精算表:8桁精算表に整理後試算表の借方・貸方が追加されたもの。 試験の重要度:8桁精算表が特に頻出。 倒産 企業や個人が債務を返済できず、事業を継続できない状態。