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資金余剰のシチズン、資金が欲しいエルピーダ

8月2日の日経11面では、日立とNECが共同出資して作った
国内唯一のDRAMメーカー、エルピーダメモリの増資と設備計画に
関する記事が掲載されていました。
それによると、株主総会後の6月27日に、総額1300億円以上の
増資を公表しており、その資金の主な使途が広島の生産子会社の
拡張のため、ということです。


半導体関連の事業は、初期投資が非常に多額に必要です。
そのわりには、市況の波が激しく、業績のブレが大きい業界ですので、
経営者が非常に先行きの予測に苦心するという特徴があります。
ちなみに、増資前のエルピーダの売上高(H18/3月期)が2400億円
ですから、年間売上高の2分の1の額に匹敵する設備投資となります。
これは、他の業種ではちょっと考えられない設備投資の大きさです。
日経新聞の記事では、これから数年かけて1兆円規模の投資を
すると報じていますが、その真偽は定かではありません。
でも、もしそれが本当ならば、年間売上高の4倍もの設備投資ですから、
その資金を毎年の利益だけでまかなうのは到底無理です。
どうしても、増資や借り入れをたくさん実施しないとこれだけの
設備増強はできませんね。
考えてみれば、半導体事業などは、IT関連における国際競争力にも
影響しますから、国や大資本の力が、どうしても必要でしょう。
私のような、一個人には、ちょっと敷居の高い銘柄だな?と思います。
業績の先行きも読めませんし…(笑)。
エルピーダが、その設備投資に見合ったROEを記録できるか、
将来の業績に注目ですね。
また、その一方で、同日の日経新聞17面では、精密機器のシチズンが
最大200億円の自社株買いを実施する、という記事が出ています。
シチズンのバランスシートを見ますと、
手元流動性(現金預金+有価証券)がH18年3月期で1230億円以上
もあり、有利子負債270億円を差し引いても、なお1000億円近く
の資金余剰があります。
つまり、これだけの資金が、有効な再投資先もないままに眠って
いる状態ならば、株主へ利益還元し、別の有効な運用機会に
まわしてあげるのも、経営者の力量ってものですよね。
シチズンのケースで自社株買いを検討するのは、
悪くないことだと思っています。
必要以上の資金余剰は、M&Aの対象にもなりやすいですしね。

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