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繰延資産の償却


将来への効果の波及を考慮して、いったん資産とした上で、数年
間で‘償却’します。★このような資産項目を、【繰延資産】といいます。
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<仕訳53> 繰延資産の償却
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 社債の発行によって調達した資金は、数年間に渡って利用され、将来の会計
期間の売上獲得などにも、貢献します。つまり、「社債発行の効果は、将来の
数年間にも及ぶ。」ということです。
 社債の発行によって生じた「社債発行差金(実質、前払利息)」や「社債発
行費」は、全額を当期の費用とはせず、将来の数年間にわたって効果を及ぼす
支出等であるから、建物や備品などの固定資産と同じように、いったんは当期
の資産としておき、将来、一定の方法で‘償却’していく、という手続きをと
るのです。
 すなわち、将来への効果の波及を考慮して、いったん資産とした上で、数年
間で‘償却’します。★このような資産項目を、【繰延資産】といいます。
(【繰延資産】は、<仕訳51・52> で2つの勘定科目が出てきましたね!
 さて、何だったでしょうか?忘れた方は、もう一度振り返ってみましょう!)
★次に、償却期間についてですが、
 ・「社債発行差金」… 社債の償還期間以内(問題文で指示)
 ・「社債発行費」 … 3年以内
 と商法という法律で決まっています。しっかり覚えておきましょう!★★★
(ただし「社債発行費」については、償還期間が2年なら、2年以内。問題文
 をよく読むこと!)
 <決算時で行う償却の仕訳>
  (借)社債発行差金償却 ××  (貸)社債 発行 差金  ××
  (借)社債 発行費 償却 ××  (貸)社 債 発 行 費  ××
   *「社債発行差金償却」勘定の代わりに、
    「社債利息」勘定を用いる場合もあります。
【練習】::::::::::::::::::::::::::::::
  決算整理前の残高試算表では、社債発行差金勘定の残高は500万円
 だった。 また、社債発行費勘定の残高は60万円だった。いずれも、
 当期に発生した。決算に際して、上記の償却を行う。
  なお、社債の償還期間は5年であり、社債発行費の償却期間は、商法
 規定の最長期間とする。
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【答え】単位:万円
 (借)社債発行差金償却100  (貸)社債発行差金  100
 (借)社債発行費償却  20  (貸)社 債 発 行 費  20
  ※ 100万円 = 500万円 ÷ 5年(償還期間以内)
     20万円 =  60万円 ÷ 3年(3年以内)
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