受託販売1
受託販売とは、委託者から依頼を受け、委託者の商品を代理で売る販売形態のこと。
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lesson.08
★ 5分で完結!中学生でもわかる簿記入門 ★(読者2298人)
2005.08.03
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<仕訳24> 受託販売1 [★★★]
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※《受託販売》とは …
委託者から依頼を受け、委託者の商品を代理で売る販売形態のこと。
(つまり、受託販売は、委託販売の相手側の立場となります。)
受託販売の目的は、委託者からの販売手数料を得ることです。
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まず、委託者から商品を預かるとします。
委託者から商品を預かった時は、単に他人のものを預かったに過ぎないので、
受託者にとって財産変動はなく、特に仕訳はいりません。
ただし、商品を預かった(引取った)時に引取運賃などの費用がかかり、
立て替えた場合には、本来、委託者が払うべき費用を立て替えてあげたので、
委託者に対する‘債権’が発生します。
そこで、受託販売により発生した債権・債務(貸し・借り)は、「受託販売」
勘定で処理します。
引取費用に限らず、引取った後のこちら(受託側)での倉庫保管料、受託商品
を宣伝するための広告代なども、立て替えたならばすべて「受託販売」勘定
で仕訳します。
●仕訳 1
委託者から商品を引取り、立替費用を現金で支払った時
受託者が立て替えた金額は、後日、委託者へ請求するのですから、
委託者に対する‘債権’を表す「受託販売」勘定を【借方】に記入します。
1.(借)受 託 販 売 ×× (貸)現 金 ××
【練習】::::::::::::::::::::::::::::::
(1)委託者から原価100万円の商品を受け取り、引取運賃3万円を
現金で支払った。
(2)また、後日、上記の商品の保管費用9万円を、現金で支払った。
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【答え】単位:万円
(1)(借)受 託 販 売 3 (貸)現 金 3
(2)(借)受 託 販 売 9 (貸)現 金 9
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配賦差異の重要性 2級工業簿記で非常に重要な概念。 製造間接費を予定配賦や標準原価計算で計算する際に生じる差異。 試験対策として配賦差異の理解は必須。 配賦差異の定義 配賦差異は、製造間接費の予定配賦額(正常配賦額)と実際発生額との差額。 この差異の把握は、原価管理やコスト管理において重要。 関連用語 「実際配賦」、「予定配賦率」、「製造間接費」、「部門費」など。 配賦差異には「予算差異」と「操業度差異」の2種類がある。 配賦差異の計算方法 予定(正常)配賦額 = 予定(正常)配賦率 × 実際操業度。 実際発生額との差額が配賦差異。 差異の処理方法 実際発生額が予定額を上回る場合、追加コストとして借方差異(不利差異)。 実際発生額が予定額を下回る場合、コスト節約として貸方差異(有利差異)。 - 手形貸付金・借入金(3級・2級商業簿記)
手形貸付金 借用証書の代わりに約束手形を使って行われる貸付債権。 資産に分類される。 手形を使わない場合は、「貸付金」 手形借入金 借用証書の代わりに約束手形を使って行われる借入債務。 負債に分類される。 手形を使わない場合は、「借入金」 仕訳例 資金を貸し付ける場合:「手形貸付金」 資金を借り入れる場合:「手形借入金」 具体例 200万円を借り入れ、約束手形を発行し当座預金に入金された場合: 借方:当座預金 + 2,000,000円 貸方:手形借入金 + 2,000,000円 総勘定元帳への転記 資産:「当座預金 + 2,000,000円」 負債:「手形借入金 + 2,000,000円」 - 仮払金(3級・2級商業簿記)
仮払金の重要性 実務および試験対策において重要な科目。 簿記3級以上で出題され、2級、1級、会計士、税理士の試験にも登場する。 仮払金の分類 資産勘定に分類される。 実際の支出金額や内容が未確定な場合に使用する。 仮払金の定義 支出金額や内容が確定していない場合に一時的に支払う際に使用する勘定科目。 支出内容が確定した時点で精算処理を行い、仮払金は解消される。 短期間で精算されることが前提。 関連する勘定科目 現金や仮受金(負債)などが関連する。 実務での使用例 例: 出張費が確定しない場合、社員に2,000円を仮払金として渡し、実際の費用が確定した後に精算する。 例: 交通費が1,700円だった場合、差額の300円を返金して仮払金を精算。