源泉税や社会保険料の預り
一定額以上の給料を支払う場合は、そのつど、給料の一部を
「所得税・住民税・社会保険料」として、支給額から天引きし、差し引きした
残高を、従業員に手取額として支給します。
そのとのあずかりを言います。
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lesson.037
★ 5分で完結!小学生でもわかる簿記入門 ★
2004.08.16
関連HP https://bokikaikei.net/ (月・水・金 午前中)
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【CONTENTS】
○ 源泉税や社会保険料の預り
(※図が見にくい方は、等幅フォントまたはMSゴシックでご覧下さい)
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■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ○ 源泉税や社会保険料の預り
たとえば、現金で給料を支払う時は、次のように仕訳します。
(借)給 料 ×× (貸)現 金 ××
しかし、一定額以上の給料を支払う場合は、そのつど、給料の一部を
「所得税・住民税・社会保険料」として、支給額から天引きし、差し引きした
残高を、従業員に手取額として支給するのです。
※社会保険料の主なものは、健康保険料と年金です。
(借)給 料 ×× (貸)預 り 金 ××
(負債+)
現 金 ××
そして、一般には、給料日の翌月10日までに、上記の預かり金を、従業員に
代わって、税務署などに支払うのです。
(借)預 り 金 ×× (貸)現 金 ××
(負債 )
「預かり金」勘定は、従業員から預ったお金を、近い将来、税務署などに支
払う義務をあらわしますから、「負債」といわれます。
※資産:会社の持っている財産
負債:将来の支払い義務など
資本:店主(オーナー)からの出資金と利益の合計
貸借対照表
――――――――――――――――――――
現 金 ××|支払手形 ××
当座預金 ××|買 掛 金 ××
売 掛 金 ××|借 入 金 ××
: | :
|
|資 本 金 ××
|当期純利益 ××
企業の財産 ⇔ 財産の帰属先
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◆ 練習問題
次の取引を、仕訳・転記しましょう。
(1)給料日に、従業員への給料300万円のうち、40万円を、所得税や
社会保険料として源泉し、手取額を当座預金口座から支払った。
(2)翌月のはじめに、上記の源泉預かり金を、小切手振出により支払った。
【解答用紙】単位:万円
<仕訳帳>
――――――――――――――――――――――――――――――
(1)(借) (貸)
(2)(借) (貸)
――――――――――――――――――――――――――――――
<総勘定元帳の一部>
―――――――――――――――――――――――――――――――
+ 当 座 預 金 預 り 金 +
――――――――――――――― ―――――――――――――――
| |
| |
+ 給 料
―――――――――――――――
|
|
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【模範解答】単位:万円
<仕訳帳>
――――――――――――――――――――――――――――――
(1)(借)給 料 300(貸)預 り 金 40
当 座 預 金 260
(2)(借)預 り 金 40(貸)当 座 預 金 40
――――――――――――――――――――――――――――――
<総勘定元帳の一部>
―――――――――――――――――――――――――――――――
+ 当 座 預 金 預 り 金 +
――――――――――――――― ―――――――――――――――
|(1) 260 (2) 40|(1) 40
|(2) 40 |
+ 給 料
―――――――――――――――
(1) 300|
|
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