現金出納帳、定額資金前渡法（３級・２級商業簿記）

現金出納帳

定義：
・現金の受け払いを記録するための帳簿。
・実務において非常に重要で、取引ごとに現金の収入、支出、残高を記録する補助記入帳として使用。
重要度：試験では星1つ、実務では星3つ。
ほとんどの企業で必ず使用される。
関連用語：現金、小口現金出納帳、補助記入帳、特殊仕訳帳（現在は2級の範囲外）。
解説：
・総勘定元帳の「現金」勘定の増減を詳細に記録する管理台帳。
・複数の事業所の現金を合計し、増減を記録可能。
・各事業所の現金の動きを確認する「お小遣い帳」のような役割を持つ。
・資金管理やリスクマネジメントにおいて非常に重要。
・内部での不正を防ぐための適切な管理が必要。

定額資金前渡法

3級の試験で見かける用語だが、実務ではあまり使用されない。
重要度：星1つ。
定義：
・特定の期間に使用する金額をあらかじめ設定し、その金額を小口現金係に渡す。
・期間終了後に金額を報告させ、減少分を補充する小口資金の管理法。
解説：
・一般的には1週間単位で行われることが多い。
・小口現金係は少額資金を管理し、「小口現金出納帳」に日々の経費支払いを記録。
・定額で管理することで、残高の把握が容易になる。
・大企業ではあまり見られないが、個人事業などでは有効な方法。
・現金の取り扱いには注意が必要で、現金出納帳や定額資金前渡法を理解しておくことが重要。