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ローム 31年ぶり株式分割

2023年6月6日の日経17面(投資情報面)で、ロームが5日、10月1日付で株式1株を4株に分割すると発表した、と報じられました。

1992年5月に1株を1.2株にして以来、実に31年ぶりの株式分割だそうです。

株式取引の最低単位である一単元の投資額を安くして、より多くの投資家を集めようという意図が見られます。

同時に、2024年3月期の予想配当を従来の1株100円から25円に下げていますが、株式分割を想定すれば、実質的に配当の変更はなさそうです。

※ロームのIRニュースリリースより

この発表の影響もあったと思いますが、翌6日の株価は上昇しました。

前日の終値が12,180円だったのに対し、本日(6/6)の終値は12,640円となり、前日比+460円(+3.78%)という目立った値上がり幅を示しています。

株式分割が直後には好感された形ですね。

ここで基礎知識です。

株式分割とは、1株をより多くの数に分割し、発行済みの株式数を増やすことです。

1株を2倍、4倍のように増やすこともできますし、1.5倍のように少数倍だけ増やすこともできます。

例えば、従来の1株を2株に分割すると、各株主の持ち株数は自動的に2倍になります。

しかし、払込を伴うわけではないので、理論的には1株の価値が半分になるため、資産価値は変わらないはずです。

しかし、株式を買うことができる単価が半分に下がれば、それまで株価が高すぎて手が出なかった投資家層もその会社の株を買うことができるので、より売買が活発になりますね。

これは、株価が上がる一つの要因になります。

また、従来より2倍株どころか10倍株になる「テンバガー株」などでもその過程でけっこう株式分割が行われている、という印象が強いです。

そこで、これまでの経験則から、株式分割はその後の大きな株価上昇を連想させることがしばしばあるのですね。

そういった背景から、株式分割は一般に株式市場では好感度の高いニュースとして受け止められます。

ロームの翌日の値上がりも、そのような事情が関係しているかもしれませんね。

株式投資の観点から、気になる会社について、今後株式分割のニュースが出たら、注目してみてはいかがでしょうか。

(注:株式分割のニュースが出たからと言って、必ず株価が上がるか、といえばそうとは限らない場合もあると思いますので、投資はご自身の判断で慎重に行ってくださいね。)

以上、株式分割に関する話題でした。

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