商品券の精算
一定期間ごとに、両者が商品券を持ち寄って、互いの貸し借り
を確認し、差額を現金で支払ったり受け取ったりする取引を行います。
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lesson.028
★ 5分で完結!小学生でもわかる簿記入門 ★
2004.07.26
(月・水・金 午前中)
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【CONTENTS】
○ 商品券の精算
(※図が見にくい方は、画面の表示を等幅フォントにしてみて下さい!)
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○ 商品券の精算
全国や、商店街の共通商品券を扱っている場合、当店発行の商品券を他店で
受け入れたり、反対に、他店発行の商品券を当店で受け入れたりして、お互い
に、貸し借りが生じるのが、ふつうです。
そんなとき、一定期間ごとに、両者が商品券を持ち寄って、互いの貸し借り
を確認し、差額を現金で支払ったり受け取ったりする取引を行います。
このような取引を、「商品券の精算」といいます。
ここで、復習です。
+ 他店商品券(権利) 商品券(義務) +
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×××| | ×××
| |
このように、当店が保有する他店商品券と、他店が保有する当店発行の商品
券がある場合、両者を減額し差額を現金または預金勘定で処理します。
(例)他店商品券(権利)>商品券(義務)の場合。
(借)商 品 券 ×××(貸)他 店 商 品 券 ×××
現 金 ×××
◆ 練習問題
次の取引を、仕訳・転記しましょう。
A社は、\30,000の他店発行商品券と\26,000の当店発行商品券を精算し、
差額の決済を現金で行った。
【解答用紙】単位:円
<仕訳帳>
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(借) (貸)
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<総勘定元帳>
―――――――――――――――――――――――――――――――
+ 現 金 商 品 券 +
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| |前提 26,000
| |
+ 他店商品券
―――――――――――――
前提 30,000|
|
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【模範解答】単位:円
<仕訳帳>
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(借)商 品 券 26,000(貸)他 店 商 品 券 30,000
現 金 4,000
―――――――――――――――――――――――――――――
<総勘定元帳>
―――――――――――――――――――――――――――――――
+ 現 金 商 品 券 +
――――――――――――― ―――――――――――――
4,000| 26,000|前提 26,000
| |
+ 他店商品券
―――――――――――――
前提 30,000| 30,000
|
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手形貸付金 借用証書の代わりに約束手形を使って行われる貸付債権。 資産に分類される。 手形を使わない場合は、「貸付金」 手形借入金 借用証書の代わりに約束手形を使って行われる借入債務。 負債に分類される。 手形を使わない場合は、「借入金」 仕訳例 資金を貸し付ける場合:「手形貸付金」 資金を借り入れる場合:「手形借入金」 具体例 200万円を借り入れ、約束手形を発行し当座預金に入金された場合: 借方:当座預金 + 2,000,000円 貸方:手形借入金 + 2,000,000円 総勘定元帳への転記 資産:「当座預金 + 2,000,000円」 負債:「手形借入金 + 2,000,000円」仮払金(3級・2級商業簿記)
仮払金の重要性 実務および試験対策において重要な科目。 簿記3級以上で出題され、2級、1級、会計士、税理士の試験にも登場する。 仮払金の分類 資産勘定に分類される。 実際の支出金額や内容が未確定な場合に使用する。 仮払金の定義 支出金額や内容が確定していない場合に一時的に支払う際に使用する勘定科目。 支出内容が確定した時点で精算処理を行い、仮払金は解消される。 短期間で精算されることが前提。 関連する勘定科目 現金や仮受金(負債)などが関連する。 実務での使用例 例: 出張費が確定しない場合、社員に2,000円を仮払金として渡し、実際の費用が確定した後に精算する。 例: 交通費が1,700円だった場合、差額の300円を返金して仮払金を精算。