公認会計士(こうにんかいけいし)
一定の大規模会社や上場企業などが公表する決算書を、外部の
第三者の立場からチェックし、その決算書が信頼できるかについて
法の手続きに従って意見を言う専門家のこと。
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毎週 月・木・土 2004.12.23 第22号
10秒セミナー【話のネタに!ニュース用語】読者1402人
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【公認会計士】こうにんかいけいし
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要点|
――・ 一定の大規模会社や上場企業などが公表する決算書を、外部の
第三者の立場からチェックし、その決算書が信頼できるかについて
法の手続きに従って意見を言う専門家のこと。
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視点|
――・
さいきん、上場企業などが公表する財務情報、つまり「有価証券報告書」
について、訂正をする企業が、以前に増して、ぽつぽつと出ています。
この影響は、11月の西武鉄道事件と無関係ではないと思います。
それ以来、おそらく、公認会計士の監査も、さらに強化されることになる
のでは?と筆者は特に根拠はありませんが、予想しています。
いずれにせよ、会計士が入って1社当たり毎年数百時間、数千時間と監査を
行っていても、訂正が発生するのです。
これが、公認会計士制度がなかったら、と思うと恐ろしいです。
つまり、上場企業の経理担当者は、自己都合で決算を調整しても、
あるいは下手をすると嘘をついても、だれも「それはあかん!」と突っ込
みを入れる人がまったくいない世界ができあがることになります。
たとえて言えば、それは防犯カメラのまったくないスーパーや書店を経営
するようなもの。
防犯カメラがあれば、監視の目が光るので、犯罪は激減するはず。
でも、おそらくゼロにはなかなかなりませんよね。これが現実。
会計監査も、たとえは強引ですが、ちょっとそれに似ています。
ゼロにするのは困難ですが、無造作にやりたい放題を防げているから、
投資家から企業の発する財務情報が信頼されているわけなのです。
ちなみに、公認会計士は、税理士登録をすることで、税理士としての仕事
(税務相談に乗ったり、確定申告書を代理で作成してあげたり)をする
ことができるようになります。
現在の法律では、残念ながら税理士さんは、公認会計士にはなれません。
ちょっとややこしいですね。
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