・時事問題で楽しくマスター!使える会計知識 ID:0000133281 発行者:柴山政行
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下記は、連結財務諸表入門 無料メール講座 第1回の抜粋です。
無料メールセミナー
☆ 連結財務諸表の入門 (全3回) ☆ 第1回
(注)財務諸表の入門知識を前提としています。
よかったら、「財務諸表イロハのイ」を、合わせてどうぞ!
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テーマ「単独決算の欠点と連結財務諸表の役割」
こんにちは。
柴山会計ラーニング株式会社の柴山です。
今日から3回(3日間)、連結財務諸表の入門と題して、無料メールセミナーを行います。
現代会計の必須知識、連結財務諸表の入り口を、一緒にのぞいていきましょう!!
1.A社の単独決算のばあい 一見、業績はよさそうだけど...?
まずは、つぎの、A社の単独決算を見てみます。
A社の単独B/S (億円) A社の単独P/L(億円)
――――――――――――――――― ―――――――――――
現金預金 200|借 入 金 600 売 上 高 700
売上債権 405|資 本 金 400 売 上 原 価 400
棚卸資産 95|利益剰余金200 販売費・管理費 100
建 物 200| / ――――
B社株式 300| / 当 期 純 利 益 200
――――| ――――― ====
資 産1200|負債資本1200
==== ====
※売上債権 :売上代金の未回収分です。
利益剰余金:決算日現在における、A社の利益の蓄積額です。
これが、配当の財源となります。
【図示】A社の営業の状況(単位:億円)
――A 社――
| | (売 上 高700)
外部→→(仕入原価495)→→ 売上原価400 B社へ
| ↓ | ―――
| 棚卸資産 95 | 粗利益(300)
| (在庫) |
―――――――――
上記を見ると、A社は当期純利益として、200億円を稼ぎ、その結
果、B/Sの利益剰余金が、同額の200億円として留保されています。
なお、通常は、利益剰余金というのは、前年までの利益と当期純利益
の合計ですから、P/Lの当期純利益よりも多いものですが、本事例で
は、たまたま前年までの利益が0円だったと、解釈してください。
さて、話を元に戻します。
もし、A社の上記決算を見たら、A社の株を買いたくなる投資家がい
るかも知れません。
また、A社にお金を貸す立場でも、利益を200億円も稼ぐ会社なの
だから、それなりの信用があると思いますよね。
しかし、です。
ここで、A社の単独B/Sの借方(左側)にある「B社株式」勘定に
注目してみると、ちょっと、話は複雑になってきます。
<A社と、その支配下にあるグループ>
A社(親会社)
|
支配|
↓
B社(子会社)
※A社は、B社の発行済み株式をすべて(100%)所有していると
します。
このように、A社は、B社の株主として、完全にB社を支配化において
います。
つまり、B社の経営方針は、全面的にA社の思うがままとなっています。
では、次に、B社の単独財務諸表を見てみましょう。
B社の単独B/S (億円) B社の単独P/L(億円)
――――――――――――――――― ―――――――――――
現金預金 0|仕入債務 405 売 上 高 0
棚卸資産 700|資 本 金 300 売 上 原 価 0
/ |利益剰余金▲ 5 販売費・管理費 5
――――| ――― ――――
700| 700 当 期 純 利 益 ▲ 5
=== === ====
※仕入債務 :商品の仕入代金の、未払分です。
あれあれ?
B社は、なんと赤字決算ですね。
しかも、棚卸資産(商品在庫)700億円というのは、いかにも異様です。
どうもこれは、グループ関係を利用した、利益操作の匂いがしますね。
2.A社とB社の財務諸表を連結してみましょう。
Å社の連結B/S (億円) A社の単独P/L(億円)
――――――――――――――――― ―――――――――――
現金預金 200|借 入 金 600 売 上 高 0
売上債権 0|資 本 金 400 売 上 原 価 0
棚卸資産 495|利益 販売費・管理費 105
建 物 200|剰余金 ▲105 ――――
――――| ―――― 当 期 純 利 益▲105
資 産 895|負債資本 895 ====
==== ====
な、なんと!
A社の連結業績は、「105億円の赤字!!」だったんですね!
しかも、在庫が495億円?
A社単独決算が95億円だったことを考えると、「超激増!!」
もう、何を信じてよいことやら。。。(ちょっとおおげさでした?)
どうして、こんなことに?
種明かし&連結財務諸表の作成プロセスは、第2回をお楽しみに!
それまで、ご自身でも考えてみて下さい。
その、悩む過程が、あなたの知識のこやしになるのです。
(ここは、とっても大事ですから、覚えておいてくださいね)
3.連結財務諸表の役割
連結財務諸表は、「親会社を中心とする企業グループ」を、あたかも
一つの会社のように取扱い、企業グループ単位で、各社の財務諸表を
合算・調整したものです。
A社の財務諸表 + B社の財務諸表 ± 調整
=A社グループの連結財務諸表
連結財務諸表を作成する目的は、次のようなポイントを、親会社の業
績判断に反映させることにあります。
(1)子会社を利用した、利益操作による業績水増しの影響を除去
(2)投資先の子会社のうち、グループに貢献している子会社の業績
(グループ経営のプラス面)
(3)投資先の子会社のうち、グループの足を引っ張っている子会社
の業績(グループ経営のマイナス面)
(4)投資先の子会社の資本効率(不良債権の有無、過剰在庫など)
が、グループ全体の投資効率を上げているか下げているか
(5)投資先の子会社のキャッシュ・フローが、グループ全体の資金
循環に貢献しているか否か
。。。とまあ、ざっとあげただけでも、これだけの意義があります。
現在の会計制度では、証券取引所などに上場している企業その他の
株式公開企業では、連結財務諸表の開示が義務付けられています。
また、日経新聞の企業財務に関する記事は、だいたいが連結ベースの
指標です。
世の経済は、「連結主導型」になってきていますので、この流れを、
ぜひともつかんでください。
なお、連結財務諸表の種類としては以下のようなものがありますので、
ご参考になさってください。
・連結貸借対照表
・連結損益計算書
・連結株主資本等:期首から期末までの、一年間における純資産
変動計算書 の各項目における変動の内訳を説明する表
※純資産:自己資本(資産と負債の差額)
・連結キャッシュ・フロー計算書
・連結附属明細表
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