初回無料相談受付中!
03-6265-9540
受付時間:平日9:00~18:00

城北化学工業株式会社 代表取締役社長 大田友昭 様 インタビュー

柴山

私の提供しているコンサルティング等々のサービスについて、城北化学工業の太田社長様からお話をいただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

大田

よろしくお願い致します
ただいまご紹介いただきました城北化学工業株式会社社長の太田友昭と申します。

会社は製造業で、化学品なのですが、化学品といっても大量に作るのではなく、多品種少量生産です。

特に最近伸びているのは、半導体を作る際の化学品の添加剤などを製造・販売しているメーカーで、1957年創業です。私は二代目となっております。

柴山

大田様が経営を先代のお父様から引き継がれたのはいつ頃でしたか?

大田

2001年の1月1日に父が急逝しました。1月1日、加えて21世紀の1日目という日に他界し、その4日後の1月4日に取締役会があり、社長に選任されました。

当時36歳ですから、それから20年試行錯誤しながら、柴山先生とはかれこれだいたい20年くらい、その頃からお世話になっています。
正直、いつもコンタクトしているわけではありません。

公的にも私的にも、様々な問題がありました。一番大きいのは、例えばリーマンショックです。

柴山

そうでしたね。

大田

例えば震災。当社は、福島県のいわき市に工場がありますので。
それ以外にも様々な状況の中で、売り上げは当初、20数億円だったのですが、おかげさまで今はグループ年商ではだいたい50億円ぐらいの商売になっています。

柴山

順風満帆というわけではなく、紆余曲折があり、一時期、太田様なりにかなり厳しいというか、ピンチの時もありましたよね。

大田

こういったらなんですが、高度経済成長期の社長は、簡単と言ったらなんなんですが、正直、誰がやっても上手くいくような時代だったと思います。

しかし、バブル崩壊から普通のやり方では上手くいかない時代になってしまっていて、それに加えて、今、コロナですから、普通のやり方、要は教科書的なやり方は通用しないのです。

柴山

そうですよね。太田様は本も出版されていますし、いろんなところでインタビューを受けられたり、一部ではかなり有名になってきていらっしゃいますね。

20年くらい経営者をやってこられて、いろんなものを見てこられていらっしゃいますよね。
太田様が考える、社長として大事なことって何か1つありますか?

大田

1つ上げるというのが難しいですが、今ぱっと思い浮かぶのは、やはり一極集中というか、一点突破。

例えば、今、コロナですよね。
一点突破しなければいけない時には、これは柴山先生から学んだランチェスターにも関係あると思いますが、一点突破するにはやはり集中力が必要なんです。

それが万遍と長時間・・・例えば、過去のやり方、長時間労働が美徳とされるとかそういうのではなく、むしろ、こんな風に言っては何ですが、『サボってください』と。
サボるというか『余裕を持ってください』と。
余裕をもって、精神的に、経済的に、金銭的に余裕をもって、ココっ!!というところで突破しなければいけない。
その突破力というのが必要とされているのではないかなと思います。

だらだらとするのではなく、オンとオフをしっかり切り替えて、ですね。
やはり太田様の工場とか、製造業って難しい経営スタイルだと思うのですが、工場の方、営業の方ふまえて、社長として従業員に気を使われていらっしゃることはありますか?

製造業は特殊で、特に我々は1つの事故で何億・何十億、もっと大きい損失が出る可能性がありますから、そこのところは従業員のケアというのが最近特に重要になっているのと思います。

柴山

危険物も扱ったりなど大変ですものね。
それから、いまあるITとか、いわゆるソフト企業と違う、安全面とかありますよね。

大田

そこら辺がIT企業とはやはり違い、やはり製造業ですから、従業員に過剰労働をさせてしまうと、適当に作られたり、適当に作業されると大変なことになります。

だからと言って、IT企業側が適当でいいかというと、けしてそういうことではありません。本当に共通している部分は一緒かもしれませんが、見る視点が違うかもしれません。

柴山

身体的なけがとか人命にかかる部分がありますよね。
そこの部分はとても気を使われていらっしゃいますよね。
工場の環境を見て、びっくりしました。

大田

もうそれは本当に大きくて、今、日照不足だからビタミンD足りないということなので、ビタミンDの本を全員に上げたりとか、サプリを上げたりとか。
柴山先生も少しされていらっしゃると思いますが、僕もはまっていて、水素。
水素はちょうど昨日の製造要員全員に水素カプセルを配りました。

柴山

ああ、素晴らしいですね。

大田

そういう本とか情報も与えて、肉体的な疲労をどういう風に軽減するかが非常に重要ではないかと思っています。

柴山

そうですね。確かに。
このご時世、コロナになって、法人研修などをさせていただいてわかったのですが、皆さん、まじめでとても素直でいい方ばかりですよね。

大田

このあたりがうちの良いところというか、少し素直すぎるというか、素直すぎて何か革新的なものとか、新しいアイデアというのが、なかなか出るような企業ではないというところが、悩みと言えば悩みです。

やはり製造業ってあまり攻めすぎてもよくないですから、保守的なところも必要な部分もありますよね。バランスですね。

要は、大きな船も急に曲がることはできないですから、曲がろうとしてもゆっくりと全体を見ながら、大きな船はゆっくりと動いていくような感覚だと思います。

柴山

確かに私もコンサルティングをしていて、いわゆるITとかサービス業と製造業は全く違うイメージを持っていて、そういう意味でも太田様とは付き合いも長いのですが、太田様から見たコーチングコンサルティングの特徴的なもの、もし、ご感想とかご印象がありましたら、教えていただけますか?

大田

そうですね。
柴山先生のコンサルティングの特徴的というのは、柴山先生は基本的に会計というものをベースに持ちながら、個人レベルで、例えば個人授業みたいな全く異色みたいなことをされたりしていますよね。

はっきり言って商売はきれいごとではないから、理論だけではできない。
だからその理論もしっかりとあり、会計もベースとして押さえながら、かつ、そこを超えたものがあります。

柴山

例えば、我々の営業研修をしていただいたときも、何が重要かというと、少し今は当てはまらないかもしれませんが、『足で稼げ』とか。

「顧客とコンタクトする時間」とか「質を重要にしなさい」というような、現実に即したコーチングとかコンサルティングをされていらっしゃると思います。

大田

ありがとうございます。

柴山

太田様が今、社長としてでも個人としてでもいいのですが、今気にかけていること、これからやってみたいこと、そういったミッションというか目標、ビジョンのような、太田様が今関心を持たれていることがありましたら、教えていただけますか?

大田

それがないんですよ・・・。ゴールとか目標とか。
例えば、『今、年商50億だけど100億にする』とかそういうものもありません。

しいて言えば、こういう質問に関していつも申し上げるのは、継続していきたい、継続して少しでもいいから、弁証法的に少しでも向上していきたい、継続して向上していきたい、と考えています。

柴山

ジャパネットたかたの高田明さんも『目の前の積み上げが未来をつくる』みたいな話をしていらしたのを覚えていて、必ずしも5年先・10年先を考えるばかりがアプローチではないですよね。

大田

おっしゃる通りで、これも柴山先生から教わったことだと思いますが、今、例えば、中期計画・5年計画といっても誰も立てられないです。

はい、先が見えない。

5年先がわからないから、そこのところをわからないから放っておくということではないのですが、やはり目の前のこと。それからわからなくても投資する際にはリターンとか減価償却とか色々考えなくてはいけないので、そこの大きな矛盾。
矛盾がありながら、矛盾を克服しながら進んでいく、ということだと思います。

柴山

ありがとうございます。
私も今までクライアントさんが100人以上いらっしゃるのですが、太田様はその中でも成功された方です。かなりトップレベルで。
その太田様から見て、賢い柴山式コンサルの使い方みたいな、なにか、もしワンポイントありましたら。

大田

いや、これは柴山先生もいろいろな経験をされていらっしゃるから、単純にコンサルされる方は、ビジネスだけをご相談するというのではなく、場合によっては、可能な範囲内でプライベートな部分をご相談されたりとか。

というのは、私はビジネスとプライベートを分けるのがあまり好きではないんです。オーナーはやっぱり、公私一緒ですから、そこのところを包括的にご相談されるのがいいのではないかと思います。

柴山

ありがとうございます。
今後も長い付き合いがあると思いますので、またよろしくお願いいたします。

今回はインタビューにお答えいただき、ありがとうございました。