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嫌な上司の対処法

柴山の監査法人ストーリー  嫌な上司の対処法?
平成4年に公認会計士試験に合格した私は、センチュリー監査法人
(現・新日本監査法人)に入所しました。
その2年前、平成2年ごろには、当時のアーサー・アンダーセン
のメンバーファームだった英和監査法人(青山一丁目)に、
一年ほど、TACという専門学校と掛け持ちで、非常勤で
つとめていました。
当時の印象としては、
「外資系の監査法人は、マニュアルがガチガチに決まっていて、
 監査調書の書き方が、統一されていた」という印象が
強かったです。
合格後、実際に入所したセンチュリー監査法人は、
御成門の日本赤十字社ビルにありました。
あのダイアナ妃が来た時などは、正面玄関には
すごい人だかりができましたよ。
また、背が高いんですわ、さすがに。
日本人の頭、頭、頭、と、日本人の平均身長160 170センチ
から、頭2つぶんくらい上に、彼女の笑顔が遠くからでも
見えました。
ほんと、外国人って背が高いな 、と感心したものです。
まあ、そのような余談はさておきまして、
27歳の年に監査法人に入所した私は、
当時、非常に牧歌的だった職場の雰囲気が、自由な感じで
わりと気に入っていました。
受験生時代から「5年後には独立するぞ !」と
人生計画を立てていたため、5年間はそれなりに楽しく
すごせそうだわい、と当初は喜んでいたものです。
最初に私が配属された監査チームは、
パートナー(代表社員)が一人、先輩の公認会計士が2人の、
計3人による構成でした。
そこに私が入るわけでしたが、一つだけ問題が…
なんと、当時の上司3人が、全員「オーバー50(フィフティ)」
だったのです(笑)。
つまり、全員50歳以上。
私が当時27歳ですから、みんな、ほぼ親父と息子との
年の差…
2年間、このチームでしたが、
お昼時の話題なんか、すごかったですよ
「いやあ、このあいだ、定期健診したら、
 ポリープみつかっちゃってさ 。
 まあ、良性だから、心配ないんだけどね(笑)。」
「へえ 。それじゃあ、入院して、切るんですか?」
…とか。
「柴山君。私が20代のころはね、栄養が足りなくて
 たいへんだったんだよ。
 そういえば、あるとき、コホンとせきを一つしたときに、
 手のひらにポツンと血が一滴ついていたんだ。
 それが、長い入院生活の始まりだったねえ…」
…とか。
基本的に、「健康」、「ゴルフ」、「囲碁」の
3点セットが、お昼時の話題でした。
そんな「シルバー懇談会」のような毎日でしたが、
一度だけ、ショックだったことがあります。
昼食時に、代表社員の先生がいいました。
「柴山君。最近、アムロっていうのが
 はやっているんだってね。知ってた?」
「はい、ああ、ええ…」
このとき、私は、「何をいまさら、ガンダムのアムロ
がはやっているんだ?」といぶかしげに返事をしたら…
「なんていったけかな、題名が英語の歌…」
(英語??ガンダムが英語になったのか?)
そこで横にいたもう一人の先生が、
「知ってますよ、それ。『TRY ME』ですよ。」
「ああ、そうそう。そのトライ・ミーね。
 あの若い娘、かわいい顔して、歌、うまいね ♪」
☆ガ ンンンンンン!!!
オーバー50のおじさんたちに、
アイドルの話題で負けた時のショックは、ある意味、
公認会計士の試験に2度落ちた時よりも壮絶です。
しかも、「あむろ」と聴いて、
「安室奈美恵」ではなく、
「アムロ・レイ」をすぐに連想してしまったことの
情けなさと二重ショック。
(まあ、私もそれほど芸能人の話題に
 長けていたわけではないですが…)
…その日の午後は、精神的ダメージから、
監査が手につかなかったのは、いうまでもありませんね(涙)。
とまあ、そんな感じで、入所当時はとてもアットホームに(?)、
すごしていたのですが、数ヶ月経った頃でしょうか、
やはり、私にも、馬が合う上司と合わない上司の差が出てき始め
たのです。
K先生という公認会計士は、非常に囲碁が好きで、
野球はヤクルトファン。
(当時は、野村監督と古田選手の全盛時代で、強かったです)
神宮で試合があるときなどは、
仕事を定時で終えて、傘を持って東京音頭を歌いにルンルンで
球場へと足を運びます。
(注:ヤクルトと言えば、東京音頭と傘を頭上で左右に
   振った応援が有名ですね。)
…とはいえ、別にヤクルトファンであることが、
私と気が会わない理由ではなく、
ひと言で言って、
「私が受験勉強時代で学んだセオリーに反する指示」
を、ことごとくしてきたんですね。
監査調書のとりあつかい、
現金実査、残高確認、棚卸の立会…
おそらく、ベテランにもなると、それなりにご自身の
スタイルというものができてくるのでしょうが、
それが、私の知っている監査技術の趣旨に合わない…
もともと、私はあまり黙って指示に従うタイプではないので、
「Kさん、その指示、ちょっとおかしいんじゃないでしょうか」
みたいなことを言い始めてから、おかしくなってきました。
…どこにでもありそうな話しですね。
しかたがないので、他の上司、同僚に、
監査技術について確認を取ったところ、
やはりK氏の方法におおいに疑問がわいたのですが、
当時はまだまだ企業の業績がよくって、
監査技術の個々の温度差に対しても、寛容な雰囲気が
あったため、議論になりません。
K先生としては、「自分の指示に従わない、
生意気な奴だな 」くらいには思っていたでしょう。
今だったら、私も違った対応をしたかもしれませんが、
当時は、血気盛んな(笑)20台でしたので、
『納得いかない!』ということで、たびたび衝突
する場面がでるようになったのですね。
今思えば、若かったな 、と思いますが…
そうなると、「あの上司、だいっ嫌いだ !」
となるわけです。
「なぐってやりたい上司、ダントツナンバー1」
でしたね。
当時、掲示板とかブログとか2ちゃんねるとかあったら、
私は常連になって愚痴を書きまくっていたかもしれません。
そうはいっても、さすがに手を出すほどのバカな
行動はできないので、どうやって「自制心を保つか?」
と思案した結果、やってみたのは次のような方法でした。
ステップ1
 財布に入る程度の名刺大の小さなカードを用意する。
ステップ2
 そこに、自分の怒りを抑える言葉を書き付ける。
 (例)「短気は損気」「ここで手を出したら人生おしまい」
    「アホを殴っても、いいことなし」
ステップ3
 そのカードを、すぐに取り出せるように、財布にしまっておく
 (注)それを、万が一当の上司に見られたら返って火に油なので、
    とりあつかいは厳重に注意する。
ステップ4
 問題の上司と衝突したら、とりあえずトイレにたって、
 財布からカードを取り出す。
 (注)怒りのあまり、部屋を出るとき、財布を忘れないこと。
ステップ5
 そのカードを、時には音読して、自分の気を静める。
 (注)まわりに人がいないことを確認しないと、
    とんでもないことになるリスクがあるので注意。
以上のことを、本当に実行しました。
おかげで、「上司に暴力を振るう不良会計士」
のレッテルを貼られないまま、
なんとか無事に5年の監査法人勤務を
終えることができました。
このように、「上司にめぐまれないな 」と
思うようなことって、少なからずあると思いますが、
今になって思うと、ほんと、「つかみ合いにならないで、
よかった 」と思います。
自制心を維持するための工夫、社会人として
大事かもしれませんよ 。
ちなみに、後日談ですが、
そのK先生は、私の入所後4年後くらいでしょうか、
白昼堂々、みんなの見てる前で、
ご自身の直属の代表社員を大声で罵倒し、
会社をやめる羽目になりました。
因果は巡る、ですね。
それを見ていた私は、
「ああ、あれは4年前の、新人時代の俺だ」
と思いました。
「短気は損気カード、つくって財布にしまっといてよかった 」
と、胸をなでおろしたものです。
そういえば、なにかのサイトで、
転職したい理由のトップは、「上司との人間関係」とか。
職場の人間関係は、対処法もさまざまで、むずかしい
問題も含んでいますよね。
よかったら、あなたの体験談など、聞かせて下さい。

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